オレンジの天下! でもない!?
2022年現在に新車で導入可能な、ワンステップ/ノンステップの路線車に取り付けられている手すりは基本的にオレンジで統一されている。
しかし全国で活躍中の路線バスを見ると、グレーのスリーブを巻いた手すりや、ステンレス素材剥き出しの手すりを付けた車両も結構走っている。
車内の手すりがグレーや銀だった場合、まず考えられるのは車両の年式だ。バリアフリー法が施行された2006年12月よりも前に製造されたクルマなら車内設備の基準が異なるため、手すりの色がオレンジ系以外でも不自然さはない。
2000年代初頭以前に製造された路線車を最近の車種と比べると、手すりの本数が少なかったり、果ては縦棒が1本も立っていなかったりと、車内設備もまちまちである。
中には車内中央の手すりのみ黄色やオレンジのスリーブを巻いて、簡易的にバリアフリー対応とした古い車両も見られる。
2007年式以降の路線車なら、手すりがオレンジ色になっていると考えて良さそうだ。その一方で高速・貸切車はどうかと言えば、客室の床が高い構造の関係で対応が極めて難しく、路線車のように細かな規定は今のところ設けられていない。
もっとも、高速・貸切車は着席移動が大原則であるため、出入口以外の車内に手すりを取り付けても使う機会がないかも…。
【画像ギャラリー】古い車種は何でもアリ?バス車内の手すり(4枚)画像ギャラリー