坂道でのすれ違い方法も知っておこう
山道では、クルマがすれ違うに足る道幅が確保されていない狭い道が多々ある。そういった道でどちらが道を譲るかでイライラした経験がある人も多いだろう。しかし、こと坂道に関しては推奨されている優先順位がある。
教習所でも、坂道ですれ違う時は登り坂での発進は難しいため、下りのクルマが登りのクルマに道を譲ると指導している。ただし、登りのクルマであっても近くに待避所がある場合には待避所に入って対向車に道を譲ることがマナーとされている。
ただし、ガードレールがなく片側が転落の恐れがある崖になっている道路の場合、登り下りに関係なく崖側を通るクルマが安全な場所に停止して道を譲ることが推奨されている。
危険な崖側を走るクルマを優先すべきでは? と思う人もいるだろう。これは崖側を通るクルマがギリギリのスペースで操作をするとちょっとしたミスで転落する危険が高まるため、すれ違いが完了して安全にクルマを操作できるスペースが確保できるまで操作をしないほうが安全度が高くなるという考え方に基づき推奨されているルールだ。
いずれにせよ、坂道かつ狭い道でのすれ違いは平たんな道よりも危険が高まることを肝に銘じ、譲り合いの心を持って走ることが重要だ。
ブレーキのフェードに要注意!! 下り坂の走り方
下り坂で大事故を起こすリスクがもっとも高いのがブレーキがきかなくなる「フェード現象」と「べーパーロック現象」だ。どちらもフットブレーキの使い過ぎが原因。
フェード現象は、ブレーキパッドが過熱することで摩擦材が熱分解され、それにより発生したガスの膜がブレーキローターの間に入り込むことで摩擦力が低下してブレーキが利かなくなる現象だ。
もういっぽうのベーパーロック現象は、フットブレーキにより発生した摩擦熱によりブレーキフルードが沸騰して気泡が発生することで油圧がブレーキフルードに伝わらなくなってブレーキが利かなくなる現象だ。
これらの現象を防ぐには、フットブレーキに頼りすぎずにエンジンブレーキを併用することが必須となる。AT車の場合はローに入れる、MT車の場合は下り坂の勾配に合わせてギヤを下げて減速するという基本を守って走行しよう。
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コメント
コメントの使い方>●MT車の場合
> シフトをN(ニュートラル)に切り替え、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を確>実にかける。
シフトは「1速」もしくは「R」では?
ニュートラルにする理由を説明せよ。