マツダは直6ディーゼルを作り続けるつもりなのか? 電動化には対応できるのか?

■CX-60は2030年の燃費規制はクリアできない……

CX-60は2030年の燃費規制をクリアできない可能性が大きい。それまでにマツダファンならずとも積極的に乗っておきたいモデルだ
CX-60は2030年の燃費規制をクリアできない可能性が大きい。それまでにマツダファンならずとも積極的に乗っておきたいモデルだ

 となると気になるのは「日本でいつまで売れるのか?」という点。日本も燃費規制や騒音規制が厳しくなっていく。最初のハードルは2027年くらいに既存車を含めた規制強化となる騒音だと思う。

 ここをクリアできても、新型車を対象にした2030年の燃費規制は相当難しい。したがってCX-60の場合、フルモデルチェンジできないということになります。絶滅確定種ということ。

 逆に考えると、それまでは買える。残念ながら現在購入できるマイルドハイブリッド付きディーゼルは低速時のドライバビリティでさまざまなショックを出すし、そもそも40km/h巡航状態からのアクセル全開に代表されるレスポンスで決定的な課題を持つ。

 ということから、おすすめはモーターを持たない純エンジンのディーゼルになる(このエンジンも未試乗)。面白い存在だと思う。

 もし、予想どおり素直な走りを見せてくれるなら、モーター嫌いの人には経済性が高くて楽しいという超お買い得モデルである。マツダファンには100%推奨しておくし、マツダファンじゃなくても積極的に試乗してみることを薦めたい。

 直6の大排気量ディーゼルエンジン、どんな評価基準を持ってしても素晴らしい! 特に年間走行距離の長い人にピッタリだ。

 マツダのディーゼルといえばススの溜まりを気にする人もいるけれど、改良により2.2Lディーゼルの10分の1くらいに減少しているそうな。1回に30分以上走るような人なら気にしなくていいレベルになったという(マツダの開発担当者談。現物は未確認です)。

 最後のエンジン車を考えているなら有力候補にしていい。相当の確率で2030年あたりに絶版となります。

【画像ギャラリー】マツダの直6ディーゼルはいつまで乗れるのか? 電動化への対応はどうなる!?(17枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!