「日産の自信になる」ノートついに販売2位へ躍進!! 販売の大黒柱の強みと弱み

一方で、燃費は思ったほどよくない

 そんなノート/ノートオーラだが、燃費は期待していたほどよくない印象。特に、エアコンによる燃費低下が著しいのと、高速燃費が伸びないのが気になる。

 猛暑の夏や、車内へのほこりや花粉、臭いの侵入を防ぐため、窓を閉めてエアコンは常時ONという方も多いと思うが、電力を消費するエアコンの使用は、電動車には非常につらい。ノート/ノートオーラの場合、バッテリー走行(エンジン非稼働時)が続くうちは、燃費は伸びてゆくのだが、エンジン発電時の瞬間燃費は5km/L程度にまで落ち込む。バッテリーのチャージがある程度済むとエンジンは休止するが、またすぐにバッテリーが減り、エンジン発電が始まるといった具合だ。

 e-POWER用バッテリーは容量が小さいため、今夏のような猛暑下でエアコンを常時利用していると、燃費は著しく落ちた。信号の多い市街地中心の使用環境で、猛暑の8月は13km/L程度だったが、10月に入りエアコン使用を控えたところ、18km/Lにまで伸びた。

 高速燃費も、e-POWERは苦手だとは認識していたが、正直もうちょっと伸びてくると思っていた。信号の少ない一般道を流す走行シーンだと、30km/Lに届くことがあるが、巡航速度100km/h程だと、良くても22km/L程度。知人のノート2WDのオーナーにも話を聞いたが、やはり同じく高速燃費はよくなりにくいという感想で、高速では25km/L程度、WLTC燃費の0.8掛けくらいだという。

 ヤリスハイブリッドでは、高速走行で30km/Lに近い燃費が出たことがあるのだが、常時モーター走行のe-POWERと、モーターとエンジン切り替えが可能なTHS-IIの違いは、やはり大きいようだ。

オーラの良さは、ノートの良さがあればこそ

 ノートとノートオーラは、ノートが203万円(X)からで、ノートオーラが265万円(G)からと、価格差は約60万円もある。200万円台のコンパクトカーなので、この差は非常に大きいのだが、ノートオーラは価格上昇の分、質感磨きにコストをかけており、実際に所有してみると、ノートオーラは、ノートに毛が生えた程度のクルマでは全くないことがよくわかる。

 ただ、加速の強さと静粛性の高さなどは、ノートでも十分によいと感じるレベルであり、ノートがしっかりとつくられているからこそ、ノートオーラでさらに磨きがかかっている。日産が窮地の中で死ぬ気でつくったコンパクトカー、「ノート」/「ノートオーラ」のこの活躍は、日産の自信となるはず。ノート/ノートオーラとともに、今後の日産の活躍についても、期待している。

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