これは不要? つけなくても大丈夫そうなディーラーオプションセット
積載物が毎回決まっているならいいが、時と場合によって、クルマに乗せる荷物は容量や形を変える。荷室は出来るだけ、広く大きくフリーに使いたいものだ。
シエンタに用意されている、もう一つのFUN×FUNセットには、ラゲージセットがある。ユーティリティホールに取り付けるフックをはじめ、荷室を仕切って荷物を固定できるシステムバー、荷崩れ防止のネット、荷室を上下に仕切るボード、防汚加工が施されたラゲージトレイの5点セットだ。価格は4万9500円(税込)となる。
便利に見えるセットなのだが、バーやボードが取り付けられたラゲッジルームは、窮屈に感じてしまう。もちろん取り外しはできるが、荷物によってラゲッジルームの構造をいちいち変えるのも面倒だ。
このセットは、クルマに定格の荷物を積みっぱなしにするユーザーには良いと思う。しかし、多機能なセットオプションが、日常の使いやすさを阻害してしまう可能性も高い。
こちらを選択する際には、ラゲッジルームの使い方をよく考える必要があるだろう。また日常の足としてシエンタを使うというユーザーよりは、休日のレジャーなど、ある程度使用方法が限定されたユーザーの方が、機能性を充分に感じられる商品になっていると思う。自身のクルマの使い方と充分に相談して、こうしたオプションは選択して欲しい。
ディーラーオプションを選び抜くカギは「引き算」
ディーラーオプションの数は非常に多い。シエンタでは、エアロパーツを中心にしたモデリスタが提供するオプションが33点、マットバイザーなどの基本装備を中心にしたトヨタ純正用品が48点、快適なお出かけをお手伝いするサポトヨプラスの関連品等が約20点、合わせて100点を超えるオプションがカタログに並んでいる。
こうしたなかから自分に合ったもの、必要なものを選び抜くのは難しい。
筆者も営業マンだった時代、商談の場面で、ディーラーオプション選択に悩むユーザーと数多く対峙してきた。オプション選びをサポートするときに心がけていたのは「消去法」だ。
まずは初期見積の段階で、欲しい(と思う)オプションはすべて選択しておく。そのうえで、次回の商談までに、必要ないかもしれないと思うものをチェックしてきてもらうのだ。オプションは詰め込めるだけ詰め込んで、そこから削っていくほうがスムーズに事が運ぶ。この方法は、ユーザーの満足度も高かった。
逆に初回見積で、マット・バイザー・ナビなどの最低限のオプションしか見積もりに入れず、商談回数を重ねる度にディーラーオプションの数が増えていく人は、最後までオプションを決め切ることが出来ない傾向にある。あれもこれもと増やしていくよりも、必要なものを絞り込んでいくほうが、満足のいく選択ができるだろう。
オプション選びは、足し算よりも引き算の方が良い。
クルマの個性、そしてユーザーの希望に合わせてさまざまな用品を設定するディーラーオプション。選び方のコツを身に着けて、自身が満足のいくシエンタを作り出してほしい。
【画像ギャラリー】使い勝手抜群でファミリー層に大人気! 新型シエンタの内外装はコチラから!!(25枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方