教習所のルールは50年前に決まった? ブレーキペダルの足、踵をつけるつけない問題の最適解

使い分けできることが大事

 筆者は、どちらが正解とかではなく、「使い分けることが大事」だと考えています。かかとをフロアにつけてブレーキ操作をしていても、強くブレーキをかければ、自然とかかとはフロアから離れますし、足を上げてかかとをフロアから離してのブレーキングは、繊細なブレーキ操作は難しくなりますが、確実にブレーキをかけるという意味では有効。

 かかとをつける、つけないよりも、「いざ」というときにペダルを奥まで踏み込める用意があるかが重要なのではないでしょうか。例えば、ブレーキが踏み切れる位置にシート前後位置があわせてあるか、左足はフットレストできちんと踏ん張れているか(MT車ならばクラッチを奥まで踏み切れるか)、履物は適切か、などのほうが、かかとをつけるつけないよりも、より重要だと考えます。

 現代のクルマでは多くの安全装備が備わっており、緊急時にはドライバーがブレーキペダルを踏む速度から判断して、ブレーキが足りなければ不足分を補ってくれるシステムもありますが、少なくとも現代のクルマでは、ドライバーに責任があります。責任がある以上、確実に操作できるよう、準備をしていくことが、ドライバーの義務。かかとの位置にこだわることなく、常に確実なブレーキ操作ができる準備をしたうえで、カーライフを楽しんでください。

かかとをつけてのブレーキ操作がダメ、ということではなく、いざというときにブレーキを奥まで踏み込める準備がしてあることが重要(PHOTO:Adobe Stock_Mihail)
かかとをつけてのブレーキ操作がダメ、ということではなく、いざというときにブレーキを奥まで踏み込める準備がしてあることが重要(PHOTO:Adobe Stock_Mihail)
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