新車の納期遅れにより、中古車の価格が絶賛高騰中!! それに加えアメリカの25年ルール(製造から25年経過した右ハンドル車なら米で走行可能)の影響もあってか、かつて50万円あれば買えたちょい古モデルの価格が凄まじいことになっている。
だいたいこの話をするとGT-Rなどのハイパーカーを想起するが、じつはフツーのクルマたちも同じ。とくにギャランやGTOをはじめとする往年の三菱車の高騰たるや涙モノ……。大変なことになっている1990年代の三菱車の今とは?
文/小鮒康一、写真/MITSUBISHI
■過走行でも人気車は高値で取引!! 90年代の三菱車は手ごろだったが今や……
中古車の価格というのはある意味正直、ある意味残酷なもので、どんなにクルマとしての仕上がりが素晴らしくても市場の人気がそこまで高くなければ安値となってしまうもの。
そのため、日本はおろか海外でも高い人気を誇るハイエースなどは旧型であっても過走行であっても一定以上の価格で取引されている。
逆にどんなに高性能で素晴らしい装備が充実していても、“最新型に乗っている”という部分が価値の多くを占める輸入フラッグシップモデルなどは型落ちになった時点で信じられないほどの下落を見せるというワケだ。
もちろん、これを逆手にとればいいクルマを安く入手することもできるというワケで、そういったツウ好みのユーザーに支持されてきたのが、三菱車ということになる。
■ランエボにデリカは中古でも高いけど……ほかのモデルは割安だった
三菱車の中にもインプレッサとしのぎを削って切磋琢磨をしつづけてきたランサーエボリューションシリーズや、オンリーワンの魅力を今なお放ち続けるデリカなど、人気ゆえに高値をキープしている車両も存在している。
だが、レガシィの影に隠れてしまったレグナム(とセダン版のギャラン)や、知名度でシビックに及ばなかったミラージュ、インテグラタイプRにFF最速の座をあっけなく奪われたFTO、スープラやフェアレディZには勝てなかったGTOに、スタイリッシュな4ドアハードトップブームに乗り損ねたエメロード。
など、クルマとしてのデキは悪くないどころかかなりのレベルだったにもかかわらず、強大なライバル車が存在していたことで日陰の存在になってしまった車種も少なくない。
これらの車種は王道はイヤ、と考える筆者のようなマニアや少ない予算で上質なクルマを求める買い物上手、そして生粋の三菱マニアにとっては格好の狙い目車種となっていたワケなのだが、どうやらその常識が現在崩れつつあるというのだ。
そこで今回はそんなひと昔前までは日陰の存在となっていた90年代三菱車の現在の価値についてチェックしてみたいと思う。
コメント
コメントの使い方ミラージュは当時から競技屋が多かったですね。私も20代前半に乗っていてジムカーナやってました。20数年経ってもう一度乗りたく探してやっとフルノーマルのワンオーナー車を見つけ購入しましたが当時の新車価格に近かったです。それでもRX-7やGTRに比べたらまだ手の届く範囲。今は改造もしないで雨天も走らせず大切にしています。