間もなく「新型セレナ」登場だけど……ちょっと待って!! モデル末期なのに現行型セレナが好調に売れていたワケとは?

■キャッシュバックキャンペーンが奏功した?

ライバルに比べて比較的納期が短めに推移していたことも、モデル末期の現行型セレナの販売が好調だった要因のひとつ
ライバルに比べて比較的納期が短めに推移していたことも、モデル末期の現行型セレナの販売が好調だった要因のひとつ

 以上のようにセレナは、ほかのミニバンに比べて納期が大幅に短かった。特にノア&ヴォクシーで人気の高いハイブリッドは、納期が1年近くに達していて、ステップワゴンのe:HEVも6カ月かかっていた。その点でセレナe-POWERは2~3カ月で、ライバル車に比べて順調に生産していたから売れゆきも順調だった。

 納期が短いことは、セレナの受注にもいい影響を与えていたのか。この点も販売店に尋ねてみた。

「今のミニバンは総じて納期が長く、半年以上の車種も増えていた。そうなるとお客様が使う愛車の車検期間が例えば4カ月後に満了する場合、新車の納車を待っている間に、愛車が車検を迎えてしまう。新たに車検を取り直す手間と出費を要するが、セレナなら納期が短いから車検期間中に納車できた。

 しかもセレナはフルモデルチェンジを控えていたから、値引きも増えた。弊社ではセレナe-POWERを買った場合、値引きとは別に7万円のキャッシュバックを受けられるキャンペーンも実施していた」。

 今は新車需要の約80%が乗り替えに基づく。愛車の車検が満了する時期に合わせて新車を買うから、新車の納期が遅れると、それまでに愛車の車検期間が到来してしまう。ライバル車の多くが納期を遅延させている今、約3か月で納車できることは、セレナの大きなメリットになる。

 ただし、セレナの納期が短く、値引きが増えたりキャッシュバックを受けられたりしても、車両本体の魅力が乏しければ選ぶ価値も薄れる。買うか否かを最終的に決めるのはクルマの魅力だ。

■キャッシュバックキャンペーンが奏功した?

もちろん、再末期モデルに至ってもモデルそのものの魅力もあったのだが、納期がライバル車に比較して短かったのもセールスが好調だった要因
もちろん、再末期モデルに至ってもモデルそのものの魅力もあったのだが、納期がライバル車に比較して短かったのもセールスが好調だった要因

 以上のようにセレナは、ほかのミニバンに比べて納期が大幅に短かった。特にノア&ヴォクシーで人気の高いハイブリッドは、納期が1年近くに達していて、ステップワゴンのe:HEVも6カ月かかっていた。その点でセレナe-POWERは2~3カ月で、ライバル車に比べて順調に生産していたから売れゆきも順調だった。

 納期が短いことは、セレナの受注にもいい影響を与えていたのか。この点も販売店に尋ねてみた。

「今のミニバンは総じて納期が長く、半年以上の車種も増えていた。そうなるとお客様が使う愛車の車検期間が例えば4カ月後に満了する場合、新車の納車を待っている間に、愛車が車検を迎えてしまう。新たに車検を取り直す手間と出費を要するが、セレナなら納期が短いから車検期間中に納車できた。しかもセレナはフルモデルチェンジを控えていたから、値引きも増えた。弊社ではセレナe-POWERを買った場合、値引きとは別に7万円のキャッシュバックを受けられるキャンペーンも実施していた」。

 今は新車需要の約80%が乗り替えに基づく。愛車の車検が満了する時期に合わせて新車を買うから、新車の納期が遅れると、それまでに愛車の車検期間が到来してしまう。ライバル車の多くが納期を遅延させている今、約3カ月で納車できたことは、セレナの大きなメリットになっていたのであろう。

 ただし、セレナの納期が短く、値引きが増えたりキャッシュバックを受けられたりしても、車両本体の魅力が乏しければ選ぶ価値も薄れる。買うか否かを最終的に決めるのはクルマの魅力だ。

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