気になる「新型フェアレディZ問題」のその後……現物を見るのはまだまだ先も、オーナーが公道を乗った感想は?

 2022年7月に新型フェアレディZ購入のハンコを押し、申込金まで支払った国沢光宏氏だが、いまだに日産東京販売、そして日産からの詳しい説明などはないままだという。そこで、ひと足先にメーカーの広報車を借りてみて公道を走ってみたというのだが、事態は果たしてどうなるのか?

本文/国沢光宏、写真/国沢光宏、池之平昌信、ベストカー編集部

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■揉めた原因は開発現場と販売&経営サイドの衝突?

2022年11月20日に富士スピードウェイで実施されたベストカー45周年記念イベント。フェアレディZも展示され、筆者自身もトークショーなどに参加した

 富士スピードウェイで2022年11月20日に行われたベストカーの読者イベントの際、来場者の皆さんから「フェアレディZはどうなりましたか?」と聞かれた。そういえば続報をお届けしていませんでしたね。

 あの後、いろいろなことがわかってきたし、ジックリと試乗もしている。ATのリコールで生産台数の推定もできるようになった。フェアレディZのナゾについて解明していきたいと思う。

 まず、最大の「ナゾ」が生産可能台数と受注台数。いずれもいまだに公表されていない。ぜか? 調べてみると、激しくツマらない社内抗争に起因しているようだ。

 時間を新型フェアレディZの開発を決める時まで遡る。その際、一番モメたのは「何台売れるのか?」ということ。開発サイドからすれば「相当の台数を期待できる」。一方、販売や経営サイドは「売れない!」。

 この論議、感情的なもつれを含め、相当やりあったようだ。最終的に開発サイドが押し込まれ、新型フェアレディZはフルモデルチェンジじゃなく「マイナーチェンジ」(だから型式はZ34のまま)ということで予算を大幅に削減したうえ、なんとか開発できることになった。その時、販売/経営サイドで売れないと言い張った人物が今でも残っていると聞く。

■約2カ月間の生産台数はたった165台だった!

筆者と新型フェアレディZの広報車。実際に筆者自身のもとに届くのはいつのことになるのか?

 発売後の状況は説明するまでもない。価格発表前から問い合わせが急増。受注を開始するや大騒ぎになってしまう。となると「売れない!」と主張し、生産計画台数を大幅に絞った人物は大失策ということになる。

 おそらくクルマについて詳しくないんだろう。先代6代目モデルの最後のほうの販売台数から「売れない!」と決めつけたんだと思う。本来なら叱責されるべきながら、高いポジションの人物らしい。

 人事権など持っていたら当然ながら周囲は忖度してかばう。「生産台数も受注台数も極秘にしましょう!」になった? フェアレディZを巡る大混乱、すべてはここから始まったと言っていい。

 例えば、限定販売にするという手もあったけれど、そんなことしたら少ない計画台数だということが露呈してしまう。ひとつを隠すと、次々とダメになっていく事案のお手本のようなもの。

 そんななか、突如フェアレディZの生産台数が明らかになる。9速AT車のリコールを届け出た時に、台数も公表したのだった。2022年6月30日~8月26日の生産で総台数165台! 驚くほど少ない!

 仮にマニュアルとATの生産比率を半々としたなら、1カ月あたり上を見て200台ほど。年間2400台となる。この台数、状況から推測すると、けっこう当たっていると思う。

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