神奈川県の厚木と小田原を結ぶ、小田原厚木道路は、全長は20km程で見通しは良いが、山間部を抜けるためにアップダウンもあって、クルマのスピードも上がりやすく、また、東名高速と接続していることで、(下り線は)東名を走行してきた速度感が抜けず、つい速度が出てしまうのだが、取り締まりが厳しく、しょっちゅうパトカーや覆面車両を見かける。
これら(覆面含む)パトカーは、(違反車両の追跡中など緊急走行中ではないときは)制限速度ピッタリで走行している。制限速度ピッタリなので、ついていけばいいのだが、ずっとパトカーについていくのもなんだかカッコ悪い。しかし、だからといって捕まりたくもない。前方を走るパトカーや覆面車両を安全に追い越すために気を付けるべきことを3 つご紹介しよう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:写真AC_くろてん
写真:Adobe Stock、写真AC
速度超過は、プラス10km/hまでなら、捕まる可能性が低い
警察庁発表によるデータ(「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」2021資料)によると、速度超過による検挙件数の総数は、2021年1~12月で1,064,818件(一日平均だと2,917件。パトカーや覆面による追尾と、移動式取り締まり機やオービスといった定置を合わせての検挙数)。このうち約85%は、「20km/h超過~30km/h未満」であり、15km/h未満の速度超過はわずか0.02%だという。
例えば、冒頭の小田原厚木道路(最高速度制限70km/h)では、85km/h未満だと検挙される可能性は低く、90km/h以上となると、検挙される可能性が急激に高まるということ。一般的な高速自動車国道の100km/h制限なら、115km/h未満なら検挙される可能性は低く、120km/hだと検挙されやすい、ということになる。
ただし、警察車両の速度超過取り締まりには、実車速(地面に対する移動速度)とスピードメーター表示速度との誤差(±5km/h程度)があるため、「プラス15km/h未満であれば安全」とは言い切れない。若干の余裕を考慮して、「プラス10km/h程度(≒10秒間かけて警察車両を追い越すイメージ)」であれば、速度超過で捕まる可能性は限りなく低いと考えられる。ただ、「可能性が低い」というだけなので、あくまで自己責任で判断してほしい。
コメント
コメントの使い方ミラーの角度にもよりますが、バックミラーに追い越し対象の車が完全に写ってから、車線変更を始めれば、安全な距離は確保されているかと思います。(遠い昔教習所で教わった)
根本的な問題。パトカーに追い付いた状態になってること自体が既に違反。最初からパトカーと同じに発進しなければありえない状態。
高速道で6キロ超過で捕まったことがある(恐らくカッ飛ばしてった前車の代わり)私としては
パトカー居たら普段の[交通の流れ重視]から[法規絶対]運転へ切り替えてしまいますね。
親も、交差点の中心まで進んでから直角に曲がるのではなく、少しだけ緩いRで曲がったというだけで捕まりましたから
[こいつを捕まえよう]と思ったらどんな手も使ってくるのが現実。性善説信じられるのは運よく避けて来らた場合だけです。
交差点を緩いRで曲がるのは危険です。右折のこ早場合、周り右折といって直進車との事故率、横断歩道の歩行者との事故率が上がります。事故を起こす前でよかった、と思っておくのが良いのではないでしょうか。こいつを捕まえよう、といったひねくれた考え方での検挙は普通の警察官はしません。よほど怪しい挙動をしたり、ドライバーの状態が怪しいなど、普通ではないと判断されたら別ですが。