おとなしく後ろをついていく? それとも…前を走るパトカーを追い抜いていいか問題の注意点3つ

ウインカーは3秒前に出し、進路変更が終わるまで出し続ける

 ウインカーを出さずに進路変更をするのは論外だが、ウインカーを出すタイミングが進路変更と同時だったり、進路変更が終わる前にウインカーが消えてしまったりすると、「合図不履行違反」として、検挙される可能性がある。

 道路交通法および道路交通法施行令によって、ウインカーは「進路変更する3秒前にウインカーを出さねばならない」「進路変更が完了するまでウインカーを出し続けること」と、規定されている。速度超過や一時停止違反などと比べて、検挙数は少ない合図不履行違反だが、パトカーの目の前でやれば、捕まる可能性は限りなく高い。丁寧なウインカー操作が必要だ。

パトカー追い越しの際には、ウインカー操作にも注意を(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)
パトカー追い越しの際には、ウインカー操作にも注意を(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)

追い抜いたパトカーと、十分に車間距離をとれる位置で進路変更を

 また、右側からパトカーを追い抜いたあと走行車線に戻る際、「はやく走行車線に戻らねば」と焦るあまり、パトカーの目の前に入ってしまうと、車間距離不保持違反として、検挙されてしまう可能性もある。

 近年はあおり運転が問題化していることもあり、警察はこの車間距離不保持違反を重要視しているようす。もちろん、あおっているわけではないのは警察としても理解できるだろうが、あおるあおらないが問題ではない。車間距離の目安は「2秒」といわれるが、隣車線後方を走るクルマとの車間距離を測るのはなかなか難しい。とにかく十分な車間距離がとれる位置で、走行車線に戻ることを意識してほしい。

◆      ◆     ◆

 ほかにも、パトカー追い越しの際に気を付けるべき違反としては、左側からの追い越しや、そのまま追い越し車線を走り続ける「通行区分違反」、車線変更が禁止されている場所で、追い越し車線に出る(または追い越し車線から走行車線に戻る)「進路変更禁止違反」などがある。これらはもちろん、普段から順守しなければならない交通ルールだが、意識しがちな速度超過にばかり気を取られていると、うっかりやってしまう可能性があるので、注意してほしい。

 ただ、交通量が多かったり、先の見通しが悪い道路など、滑らかな追い越しができないようなところでは、そのままパトカーについていったほうがいい。パトカーに限ったことではないが、追い越しをする際は、安全を最優先し、適切な速度と方法でゆっくりと追い越しをしよう。

【画像ギャラリー】速度超過だけじゃない!! ドライバーが守るべき、交通ルール(14枚)画像ギャラリー

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