あまり目立たないんだけどね……いや、ちょっと待て! 確かな実力を持つ“代えがたい”日本車5選

■デザインもパワートレーンも個性的なマツダMX-30

EVもラインナップするMX-30。観音開きドアを採用するなどマツダらしい個性的なSUVに仕上がっている
EVもラインナップするMX-30。観音開きドアを採用するなどマツダらしい個性的なSUVに仕上がっている

 CXシリーズだけじゃない! マツダにはこんなユニークなSUVがあることもお忘れなく。共通性の高いCX-30もなかなかオシャレなのはご存じのとおりだが、MX-30はぜんぜん違う個性が与えられていて興味深い。

 なかでも往年のRX-8のノウハウを活かした観音開きの「フリースタイルドア」が特徴であることは言うまでもなし。世界中どこを探してもこんなユニークなクルマは心当たりがない。

 デザインに加えてパワーソースがユニークなのもMX-30なればこそ。量販のガソリン+マイルドハイブリッドに加えて、すでに純BEV仕様もラインナップされているほか、そう遠くないうちに加わる見込みのロータリーのレンジエクステンダーを組み合わせた仕様も楽しみでしょうがない。

 足回りも、それまでのマツダ車はやや硬いものが多く見受けられたところ、MX-30はしなやかで動きが素直で掴みやすく、より気持ちよく快適に走れるところもポイントのひとつだ。

 なお最近、改良で「ヒューマン・モダン」を体現する新グレードが加わるとともに、マルチトーンのボディカラーが新たに設定されたことや、EVモデルに待望のV2H機能が追加されたこともお伝えしておこう。

■乗ればそのよさが実感できる日産キックス

e-POWER専用モデルとして日本ではジュークの後継車的存在として導入されたキックス。2022年夏に実施されたマイチェンで走りを洗練させている
e-POWER専用モデルとして日本ではジュークの後継車的存在として導入されたキックス。2022年夏に実施されたマイチェンで走りを洗練させている

 キックスと聞いて、どんなクルマかパッと思い浮かばない人や、いまだにパジェロミニのOEM版を想起する人が自動車メディア関係者でも少なくないことには少々驚いているところだが……(笑)、これまた乗ると本当によくできていて感心する。

 なにせ日本に導入するにあたり、車体剛性から足回りから何から何まで一式できるかぎり手を入れたらしく、それだけのことはある仕上がりだ。

 日本向けはe-POWERのみとされたおかげで、このクラスではほかにはない瞬発力のある走りを誰でも味わえるのも大きな魅力。もちろん、同じく日産お得意のプロパイロットも付いている。さらには、ふつうに選べる上級グレードでもインテリアの仕立てにけっこう力が入っていて感心する。

 2022年夏のマイナーチェンジでさらに洗練されて、やや硬めだった乗り心地が快適になり、もともとよかった走りにさらに磨きがかかるとともに、発売当初から望む声が小さくなかった、e-POWER 4WDがラインナップに加わった。これまた完成度はバツグンに高い。

 ところで、日産にはデザインの際立つジュークというコンパクトSUVもあって、現行の2代目も海外では販売されているわけだが、後席や荷室はキックスのほうが広く、それでいて全幅が小さい(キックス=1760mm、ジューク=1800mm)ほうが日本では好まれることから、日本にはキックスが導入されたという経緯がある。

■軽オープンスポーツとして小気味いいダイハツコペン

2015年に登場した軽オープンスポーツという独自の存在感を放つのがコペン。写真は追加設定されたグレードのGR SPORT
2015年に登場した軽オープンスポーツという独自の存在感を放つのがコペン。写真は追加設定されたグレードのGR SPORT

 現行型になってだいぶ時間が経過しながらもコンスタントに一定数が売れているのは、それだけこのクルマに期待する人がいるからにほかならない。

 4つの個性が選べるコンパクトな2シーターのオープンカーで、ワンタッチで電動開閉できるアクティブトップという軽自動車としては望外な装備を身につけているのもポイントだ。

 さらに、RECARO、MOMO、BBS、ビルシュタインといった名門のアイテムが標準装備されるSグレードが選べるのも心くすぐられる。

 走りを突き詰めた性格のクルマではないとはいえ、軽自動車で最強クラスのターボエンジンは充分に力強く、ヒップポイントが低くてスポーティなドライビングポジションに、小さくて軽い強みをより生かすようチューニングされた足回りにより、小気味のよいハンドリングを楽しめる。

 のちに加わった「GR SPORT」の特別感のある内外装や、前出のSグレードとは異質の、しなやかさを極めた意のままの走り味もまた一興だ。

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