新型プリウスのPHEVは欧州市場がターゲットか
現時点、新型プリウスの価格はわかっていませんが、現行のプリウスPHVが、リチウムイオン電池8.8kWで車両価格376万~401万円、RAV4 PHVが18.1kWで469万円に設定されていることから、13.6kWの新型プリウスの価格は、両モデルの中間420~440万円程度と推察されます。
力強い発進加速と長いEV航続距離は大きな魅力的ですが、先述したように、日本市場では価格が高いプラグインハイブリッド車は敬遠される傾向にあり、日本で受け入れられるかは不透明。また、新型プリウスは、欧州市場ではハイブリッド車の設定はなく、プラグインハイブリッド車のみであることから、新型プリウスは、日本市場より欧州市場を重視したモデルであり、環境規制インセンティブを活用して欧州の企業平均CO2を低減することが、狙いではないでしょうか。
実際のところ、数が稼げるバッテリーEVを持たないトヨタにとっては、ハイブリッド車だけでは2021年(CO2 95g)以降のCO2規制対応が厳しいのです。
新型プリウスは、力強い性能を持つ欧州メーカーのプラグインハイブリッド車に対抗するために、パワーアップしてスポーツカー並みの0-100km/h加速を実現したと思われます。また、100kmを超えるEV航続距離も達成しているので、これも欧州メーカーのプラグインハイブリッド車に対するストロングポイントになります。
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パワーアップしてスポーツカー並みの発進加速と長いEV航続距離を両立させた新型プリウスのプラグインハイブリッド。プラグインハイブリッド車の普及が進まない日本市場に風穴を開けられるか、また、普及が進む欧州市場で欧州メーカーのプラグインハイブリッド車に対抗できるか、興味深いところですね。
【画像ギャラリー】スポーツカー以上の性能!! EV航続距離も大きく伸びたプラグインハイブリッドをもつ、新型プリウス(15枚)画像ギャラリー
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