2030年度のトラック物流は、10億トン近い輸送力不足に陥るという試算結果が公表された。簡単に言ってしまえば、トラックドライバーが足りず、それだけの貨物が運べなくなる時代が間もなくやってくるということだ。
この試算は、国土交通省と経済産業省、農林水産省の3省と有識者・関係団体などで作る「持続可能な物流の実現に向けた検討会」の第3回検討会(2022年11月11日開催)で、NX総合研究所が資料として公表したもの。
このうち半分以上はドライバー不足によるものだが、残りは働き方改革関連法および厚労省が9月に承認したトラックドライバーの「改善基準告示」により長時間労働ができなくなることよる、いわゆる「物流の2024年問題」に起因している。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/フルロード編集部・NX総合研究所