■CR-Vやエクリプスクロスのターボモデルも魅力的!
次にぜひとも注目してもらいたいのがホンダCR-Vだ。ホンダのSUVといえば基本モーター走行を行い高速域で効率のいいエンジン駆動を行うe:HEVが定番だが、実はガソリンモデルもラインナップされていて、CR-Vには直4 1.5Lターボ+CVTが搭載されていてそのパワーは190ps/240Nmだ。
突出したパワーがあるわけではないけれども、特に4WDモデルは御嶽山で行われた雪上試乗会で抜群なハンドリングに感心した。
また、車重を生かしたストロークのあるサスペンションのフィーリングがオン/オフロードを選ばずコーナリングもバランスがいい。同じようにヴェゼルにもガソリンエンジン+CVTモデルがラインナップされていて、その燃費のよさとハンドリングに感動するのだが、こちらはターボではないのでここでは省略する。
ひとつだけ暴露すると、ホンダはガソリンエンジンよりもe:HEVに力を入れているので、なかなかコンベンショナルなガソリンエンジンを表立ってアピールしていない。いいものを持っているのに残念である。ただし、CR-Vは現在も開発を重ねて進化させているので要注目である。
さて、こちらもどちらかというとPHEVモデルに注目が集まりがちだが、もともとガソリンターボモデルの人気が高いモデルが三菱のエクリプスクロスだ。そのエンジンは直4の1.5Lターボ+CVTで150ps/240Nm。CR-Vに比べたらアンダーパワーだが最大トルクは同じ。
そして三菱といえばその4WDの制御が高性能なS-AWCだ。ランサーエボリューション時代から鍛えられたON/OFFロードでの4WDハンドリング技術の結晶がエクリプスクロスにも引き継がれている。
■コンパクトモデルもチェック! 果たしてベスト国産ターボSUVは?
ところで、コンパクトSUVにも注目しよう。あるのだ、ターボモデルが。それがトヨタライズ。ハイブリッドモデルが新たに投入されたことでこちらが注目されがちだが、ガソリンターボは4WDのみの設定で直3の1Lターボ+CVTで98ps/140Nm。4WDはこのガソリンターボにのみ設定されている。
ラインナップ中最高トルクの140Nmを2400rpmから発生させるため、4WDでもストレスがない。3気筒ながら低回転域からスムーズにトルクを発生させるので、ON/OFFロードのどちらでも充分な機動力を発揮する。
車重が1040kgと劇的に軽量であることもハンドリングを含めた機動力のよさに繋がるものだ。夏は豪雨、冬は豪雪とここのところ異常気象に苛まれている日本だからライズターボのような最低地上高のあるコンパクトSUVは有要である。
またガソリンターボSUVのなかでなくてはならない存在がフォレスターだ。フォレスターでもe-BOXERなるハイブリッドモデルが一押しとされているようだが、ここは水平対向4気筒1.8LターボのDITを搭載するSPORTに注目したい。
そのパワーは177ps/300Nm。300Nmの最大トルクは1600rpmという低回転域から発生する。トランスミッションはリニアトロニックと呼ばれるチェーン式のCVTだ。粘り強いエンジンということで4WDとの相性も抜群だ。
フォレスターの場合、何よりもエンジンが縦置きであることによる前後荷重配分のよさが魅力。さらに前後の左右ドライブシャフトが等長であることも大きい。フォレスターの魅力はもともとバランスに優れたレイアウトを持っていることだ。もちろんON/OFFロード全般でレベルの高い走りを見ることができる。
さて、結論。冒頭でもふれたが今筆者のなかでベストなターボSUVはエクストレイルだ。エンジンはガソリンターボだが駆動は行わず発電のみ。しかし、ターボ化による発電量のアップが4WDの後輪駆動モーターに余裕を与え、それがハンドリング全般にわたり、新しさを感じさせるのだ。
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