2019年1月13日まで開催される東京オートサロン。数多くのチューニングカーやレーシングカーが展示されており、既報のとおりサプライズ展示も多くあった。
そんななかホンダのブースの前になんだか見覚えのある人が。彼の名はレーシングドライバー道上龍。かつてホンダNSXでGT500を戦い、現在はGT300にNSX GT3参戦中のドライバーだ。
そんな道上選手と会場をぐるぐる巡ってもらうことに。どうやら気になるクルマがあるというがそれはいったい……!?
文/写真:ベストカーWeb編集部
■スープラ復活は歓迎やけどGT300には来んといて!!
ホンダで戦ってきた道上龍選手。かつてスーパーGTではNSXでチャンピオンを獲るなど、まさにホンダと共に戦ってきたイメージも強い。
そんな道上選手を2019年1月13日まで幕張メッセ(千葉県)で開催される東京オートサロン会場で発見。ちょっと時間をもらい会場を一緒に散策してもらうことに。
まず向かうはトヨタGAZOOレーシング(東ホール)。そこにあったのは「スープラ スーパーGTコンセプト」。
「ボディちっさいなー!! これ、エアロもモノコックも見る限りGT500でしょ? このコンパクトさはなかなか衝撃的かもしれない」。
そう、このコンセプトは2020年からスーパーGT GT500に参戦するクルマのコンセプトだ。
「僕はいまGT300ですけどね、やっぱりかつては500でスープラと戦っていましたから。スープラがGTに帰ってくるのはほんま嬉しい。それにしてもこのフェンダー見てっ!! 目立つなぁ」
さっそく分析をする道上選手。元々コンパクトなスープラだけにフェンダーでここまでトレッドを広げるとかなり刺激的だ。
「ルーフの窪みも相当これは計算されてる。最近のGT500マシンは比較的丸みがあるというか、スッと平らな屋根が多いんだけどこのクルマは相当えぐっているでしょ。これは凄いでぇ。
スープラという名前を復活させるには、トヨタは最初からガツンと速いクルマ作らないといけないからね。かなり気合入って作っているような気がするなぁ」。
とはいえまだまだリアの空力などは進化の余地もあるようで。
「リアのディフューザーなんかは結構おとなしい。もちろんこれから進化させていくのだろうけど、ここからどこまで変わるんかなぁ。
ショートホイールベースやから岡山とかオートポリスでは速さが際立ちそうだね。まっ、スープラのGT復帰は嬉しいけどGT300には来んといてほしいわ(笑)」。
ということでスープラは道上選手的には期待大とのこと。GT500のNSX勢もかつての名勝負を繰り広げたように迎え撃ってくれるはずだ。
■S660にインテRの1.8Lエンジン搭載ってマジ!?
お次はホンダアクセス(北ホール)のブースに。S660 「ネオクラシックコンセプト」を2018年市販化にこぎつけるなど、精力的なコンセプトモデル作りでも有名だ。
2019年はS660ネオクラシックレーサーを展示。ぱっと見でかなりのやる気を感じさせる。
「えっ、これリアタイヤ255だよ!? 軽のエンジンだとパワー食われちゃうよね。かっこいいんだけど、グリップが高すぎて壊れちゃわない?」
たしかにリアタイヤはかなり太く255/40/17。そこそこのチューニングカーも履けるタイヤサイズだ。これを660ccで使い切るのは至難の業。すると展示車の後ろに木箱を発見。
「あれっ、ここにB18Cがあるやん。インテRのエンジンだよね? あー、このエンジンを積みたいなってこと? なんも説明も書いていないけど(笑)」
スタッフに確認すると「積めたらいいなぁ」という段階とのこと(お客さんの反響次第で予算がもらえるなんて関係者もいたが真相はいかに!?)。
「個人的には2LのK20を積んじゃえばいいと思うねんけど。ロケットみたいに走りそうでほんまこれは楽しそうなクルマやわ」とノリノリの道上選手。
内装もクラシカルで、ステアリングは細すぎるとツッコミは入ったがロールケージなどの完成度は高く、全体的な評価はかなり高め。
「もちろんすぐ売るって話じゃないんだろうけど、ここまで作りこんだんならネオクラシックみたいに売ってほしいよね。俺も普通に乗りたいもん!!」
社内有志が「好きだから作ってみただけ」というネオクラシックレーサー。その完成度はフェンダーのリベット止めの表現など、非常に強いこだわりを感じる。
レーシングドライバーも思わず唸るその完成度。「S660にもっとパワーを」、なんていうオーナーは数知れず。これ、市販しませんか?
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