2022年6月に発表、9月から発売となったマツダ 新型CX-60からスタートした、マツダのエンジン縦置きプラットフォーム。「ラージアーキテクチャー」とも呼ばれ、MAZDA3/CX-30よりも大きなDセグメント以上のクルマをカバーする新しいテクノロジーとして「マツダ新世代ラージ商品群」の代名詞ともなっている。
一方で、その目玉となるはずだったラージセダン/クーペの動きが見えてこない。
※本稿は2022年10月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/MAZDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年11月26日号
■マツダ6は凍結、コスモ直系ラージクーぺは中止… クロスオーバー化してのリボーンを望む!!!
CX-60はマツダラージ商品群の第一弾として、日欧を中心に販売される。
今後はCX-60を3列シート化したCX-80、そして北米市場向けのワイドボディ版であるCX-70およびCX-90が登場する予定だ。
北米ではディーゼルはまるで不人気のため、直6ガソリンターボエンジンが投入される。
と、ここまではすでに発表されているが、SUVに続くはずだったラージセダン/クーペの動きが見えてこない。
まずは「マツダ6」がFR化されて登場するはずだったが、現在は開発が凍結されていると言われる。
マツダ6をベースにしたラージクーペは、マツダの夢として構想が消えたわけではないが、現状「夢のまた夢」状態のようだ。
確かに、セダン需要は世界的に激しく縮小中。
ラグジュアリークーペは、高いブランド力がないと成立せず、マツダがリリースしても、収益に寄与するとは思えない。
世界を唸らせたビジョンクーペの美しさを思うと無念だが、それが現実だ。
しかし、カーマニアとしては、マツダラージ商品群がSUVだけで終わるのはあまりにも残念だ。
せめてクラウンクロスオーバーやシトロエンC5 Xのような、クロスオーバー化したセダン系のモデルを登場させられないものだろうか。
現在は確かに世界的なSUVブーム。
欧米を中心に、SUVが最も一般的な乗用車のカタチになりつつあるが、将来いつか揺り戻しは来るだろう。
その時は、フォーマルなセダンではなく、ハッチバック系のクロスオーバーモデルが受け皿になるのではないか。
まずはマツダ6のクロスオーバー化によるリボーンに期待したい!
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