スバルのWRX S4に、北米で設定されている6速MT車が日本にも2023年以降に導入される可能性がありそうだ。北米ではすでに現行型WRXにSTIは当分の間は設定しないとスバルオブアメリカがアナウンスをしているが、MT車の追加設定はユーザーにとっては嬉しいこと。そこで、WRX S4にMT車が設定される意味合いとスバル側の思惑&事情について山本シンヤ氏に深堀りしてもらった。
本文/山本シンヤ、写真/ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部、スバル
【画像ギャラリー】北米仕様WRXの6MT車、日本のWRX S4にもついに導入か!!(12枚)画像ギャラリー■北米ではすでに次期WRX STIは設定なしとのアナウンスがされたが……
インプレッサ時代から数えると歴代5代目となるWRXシリーズは「スバルの走りのフラッグシップ」となるモデルだ。現在ラインナップするのは「大人のスポーツセダン」をコンセプトに開発された2代目の現行WRX S4のみである。
先代までラインナップされていたモータースポーツ直系の「WRX STI」の新型はいつ出るのか? 残念ながら販売計画はない。実は、開発自体は量産直前まで進んでいたそうだが、年々厳しさを増す「環境対応」の影響で凍結……。すでにメインマーケットとなる北米では「次期WRX STIはラインナップしない」というリリースが販売店に送られている。それは日本も同じ……と考えていいだろう。
そんななか、ベストカーWeb編集部には「北米仕様に設定される6速MTモデルが、年明け以降にWRX S4に設定される可能性が高い」という情報が届き、「このMT車が、次期WRX STIの代わりとなるモデルになる」と予想しているようだ。
3ペダルMTの魅力は「速さ」や「効率」、「正確さ」だけでは語れない。「自分の操作がクルマの走りに直結」、「クルマが凄いのではなくドライバーが凄いと言わせられる」、「クルマとドライバーの対話性」などはMTだけの特権である。速さはすぐに慣れるが、楽しさは永遠に残る……。
また、MTは上手な人なら2ペダルのトランスミッションのようなスムーズな走り、逆に下手な人であればギクシャクして不愉快な走り……とドライバーの技量次第で大きく変わる。そういう意味では、運転のスキルを可視化することも可能だ。いつの時代も「運転が上手ですね!!」と言われたほうが嬉しい。
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