トヨタ 新型プリウスの独特なデザインは世界を変える!! 現プリウスオーナーも絶賛

■プリウス「でも」いいユーザーは既にいない? 新型はプリウス「が」いいユーザーへ向けた自信作

 新型プリウスは車高を大きく下げ、ホイールベースを長くし、タイヤには19インチの大径ホイールを採用した。国民車ともいわれた3代目プリウスのように、「誰もが受け入れやすいクルマ」とは、少し方向性を変えている。車高を下げれば居住性は低くなり、乗り降りにも苦労するだろう。デザイン性の高い19インチホイールも、ゴツゴツした乗り味になりやすく、万人受けはしにくい。

 新型プリウスは、先代までが持っていた「万人が納得する」という路線から、大きく舵を切ったように見える。

 爆発的に売れた3代目では、プリウスに乗っておけば間違いない、プリウスでもいいよ、というユーザーを多く取り込んだ。3代目の登場から既に10年以上が経過し、プリウス「でもいい」というユーザーは、既に他の魅力的なクルマに乗り換えが済んでいる頃。今もなお、プリウスに乗り続けているのは「プリウスがいい」というオーナーが多い。

 このようなプリウスオーナーにとって、新しいプリウスのデザインは独創的で、心のど真ん中に刺さっているはず。何者にも似ない、一目でプリウスであることが分かるデザインは、プリウスというブランドを愛し、プリウスを積極的に選択するオーナーをとりこにしている。

■プリウスというクルマだからこそ受け入れられる魔法

2015年12月にデビューした4代目プリウス。歌舞伎顔とも揶揄された奇抜なフロントマスクで登場し、賛否両論を巻き起こした
2015年12月にデビューした4代目プリウス。歌舞伎顔とも揶揄された奇抜なフロントマスクで登場し、賛否両論を巻き起こした

 先代の50系プリウスでは、「歌舞伎顔」などとデザインが冷やかされたが、いっぽうで販売実績は安定したものだった。しかし、4代目からプリウスは国民車ではなくなった。その地位を、アクアやアルファードなどに譲り、プリウスは独自の道を歩み続けている。

 ライト周辺のデザインにはアクを残し、先進性が各所に光るが、滑らかなクーペルックなスタイリングには、どこか往年のスポーツカーを思わせる懐かしさもあるのだ。

 メインターゲットは、これまでの30代~60代辺りまでとはガラリと変わると思う。未来感とエモさを共存させた新しいデザインは、これまでよりも若い年齢層からの支持を集めそうだ。

 新型プリウスは、「街中でよく見るクルマ」ではなく、「選ばれる」クルマになったと思う。1990年代のシビックタイプRやランエボのような、乗用車ルックでも一種の憧れを抱くクルマたち。このときに抱いた「良い! 乗りたい! 欲しい!」という衝動に駆られるクルマと同じような感覚が、新型プリウスにはある。

 クルマを相棒と呼べる時代が、プリウスとともに再びやってきた。チラ見で強い印象が残ってしまったアナタは、もうプリウスに首ったけだ。

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