【懐かしい!? 意外!?】厳選 平成を彩った国内×海外メーカー姉妹車たち

【懐かしい!? 意外!?】厳選 平成を彩った国内×海外メーカー姉妹車たち

2019年1月、デトロイトモーターショーにて世界初披露され、日本での正式発売を待つばかりとなった新型スープラ。

ところで今回のスープラ、BMWとの協業によりZ4との「姉妹車」となることを知った時、正直ガッカリしてしまった人も多いのではないだろうか。「トヨタ(もしくは国産)純正のスープラであってほしかった」と。

コスト低減のため、開発したプラットフォームを他車種間で流用し「高効率化」を図ることは、いまや珍しいことではなくなった。スープラとZ4のように、異なるメーカーながら、基本部分を共用する姉妹車も出てきてきた。

今後もスープラとZ4のようなケースは増えていくだろう。ならば、殊更にガッカリしてしまうよりは「どちらが素材となる部分の魅力を引き出しているのか」はたまた「あのクルマとあのクルマが姉妹車になったら…?」なんてとりとめのない想像をしてみるのも面白い。

そこで今回は、国内メーカーと海外メーカーによる(ちょっとマニアックな)平成の姉妹車たち18台をご紹介してみたい。

※本稿は2019年1月のものです
文:永田恵一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年2月10日号


■トヨタ アイゴ × プジョー 107 × シトロエン C1

欧州において現在のVW UP!やフィアットパンダなどが属するAセグメント参入を目論んだトヨタが、思惑が一致したPSA(プジョーシトロエン)と合弁会社TPCAを設立し、誕生した三姉妹。開発はトヨタ主導、生産はTPCAのチェコ工場で行われ、2001年登場の初代モデル(写真)、2014年登場の2代目モデルという歴史を持ち、現在もこの関係は続いている。

■ホンダ コンチェルト × ローバー200

ホンダとローバーが1979年から1994年まで結んでいた資本提携から誕生した姉妹車。ベースは4代目シビックであったが、コンチェルトは「大人が乗れる小型車」と一時期注目を集めた。姉妹車には珍らしく日本生産と欧州生産と分かれており、サスペンション形式も異なった。

■ホンダ アスコットイノーバ × ローバー600

コンチェルト&ローバー200と同じ手法でアコードの欧州仕様をベースに生まれた姉妹車。イノーバはハードトップ、ローバー600はセダンで、特にローバー600は比較的安い価格とイギリス的なインテリアを理由に日本でも意外に売れた。

■マツダ 初代アクセラ × フォード フォーカス × ボルボ V50

ボルボは2010年、マツダは2015年までフォードと資本提携を結んでいたことで、マツダ開発のプラットフォームを使い、産まれた欧州Cセグメントの三姉妹。しかしプラットフォームが共通といってもパワートレーンや内外装だけでなく、ボディ剛性やサスペンションも大きく異なり、実質的には3台とも別のクルマだった。姉妹車であることに気づかない人も多かったのでは?

■マツダ MX-6 × フォード プローブ

マツダとフォードの資本提携によるライトなミドル2ドアクーペの姉妹車。機関部分はあの「クロノスの悲劇」の際に開発されたプラットフォームとV6エンジンで、よし悪しは別としてキャラクターが異なる姉妹車だったのは事実だ。

■三菱 GTO × ダッジ ステルス

1970年から続く三菱とクライスラーの提携による姉妹車。両車とも日本で生産され、OEMに近い姉妹車ながらステルスにはより安価な3L V6SOHCエンジンが設定されるなどの違いがあった。当初アメリカで売れたのはステルスだったが、先に絶版となったのもステルスだった。

次ページは : ■三菱 カリスマ × ボルボ s40/V40

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