【市場のニーズ? 会社の都合?】 あんなクルマに「なりたかったカー」列伝

【Part 2】 ピックアップトラックに「なりたかったカー」列伝

楽しげな雰囲気を出しやすいのか、ピックアップトラックになりたがるクルマはちょこちょこ現れるのです。

●ダイハツ ハイゼット デッキバン

1988年から4代にわたって生産を続けられているロングセラーモデル。「冷蔵庫を積めるように」と開発された。ダブルキャブのピックアップだから実用性が高く、カスタムも楽しめるクルマだ。

●「たかった」達成度:★★★★★

●トヨタ bBオープンデッキ(2001年)

観音開きドアを採用したキャビン後方を荷台スペースとしたbB。荷台とキャビンを仕切るガラスハッチとリアゲートは開け放つこともできた。荷台の実用性はともかく、楽しげな雰囲気は伝わってきた。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●三菱 ミニキャブ ダブルキャブ(2002年)

1999年に新規格となった6代目ミニキャブに、2002年に追加された特装車。荷台長×荷台幅は740mm×1360mmとされ使い勝手はよかったが、ハイゼットより高価だった。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●高田工業 Muetto(ムエット)(2006年)

Be-1やパオなどのパイクカーを手がけた高田工業が2代目キューブのセンターピラーから後ろを大改造し、ピックアップに仕立てた。中古車プラス120万円弱の改造費がネックだったがデキはよかった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

【Part 03】 ボディは小さかったけどとにかくたくさん乗せ「たかったカー」列伝

もとは軽自動車なのに3列シートを装着。そこには日本の箱庭文化に通じる美学そして哲学があるという。

●スバル ドミンゴ(2代目)(1994年)

初代はサンバートライベースの7人乗りだったが、2代目はサンバーディアスをベースとし、キャビンの快適性と走行性能をアップした。1.3Lの3気筒エンジンを搭載し、足もと空間が広いのも魅力だった。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●ダイハツ アトレー7(2000年)

軽のアトレーワゴンのリアまわりを230mm延ばし、3列目シートを追加。エンジンは1.3Lで、全高を下げたロールーフもある。収納性に優れたハイダウェイシートや快適なコンフォートシートも設定するなど、力は入っていた。

●「たかった」達成度:★★★★☆

●スズキ エブリイランディ(1999年)

軽ワゴンのエブリイをベースに、ボンネットを延長し1.3Lエンジンを搭載して小型車としたモデル。インパネシフトは操作しやすく、セパレートタイプの2列目は足もとも広くてくつろげたが、さすがに3列目は窮屈だった。

●「たかった」達成度:★★★☆☆

●三菱 タウンボックスワイド(1999年)

タウンボックスをベースに開発された6人乗り仕様で、1.1Lの4気筒エンジンを積む。キャビンは2列目までは広く快適だが、7人乗りは設定されず、顔も好みが分かれ、2年足らずで生産が打ち切られた。

●「たかった」達成度:★★★☆☆


【番外コラム】軽だけど普通車をカモりたかった。そんな時代の一番の過激マシンは?

1980年代、刺激的な軽ホットハッチが若者のハートを射止めた。最初に名乗りをあげたのはダイハツ。新開発の直3、SOHCエンジンを積み、足も4輪独立懸架とされた2代目ミラ(1985年登場)、そのトップがエアロパーツとインタークーラーターボで武装したTR-XXだ。

対してスズキは、1987年にアルトワークスを刺客として送り込む。ワークスは3気筒DOHC4バルブにインタークーラーターボと電子制御燃料噴射を組み合わせ、64psの高性能を誇った。

これを追うように三菱は6代目ミニカにダンガンZZを1989年に追加。心臓は3気筒DOHC5バルブ+インタークーラーターボで、ベラボーに速い走りを見せつけた。

その3車が1980年代末に速さを競った。どれも魅力はあったが、一番を選ぶなら、やはりアルトワークスだ。登場時の衝撃度、そして実際の速さや完成度の高さでも一番印象に残っている。

三菱 ミニカダンガンZZ

スズキ アルトワークス

ダイハツ ミラTR-XX

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