購入したときは嬉しくて、「大切にしよう」と思っていたはずなのに、そのうち手入れがおろそかになっていき、内装に汚れや埃が溜まり、エンジンの振動が大きくなったように感じ、ボディの色が褪せて見えてきたりと、徐々に不満が出てきて、「新しいクルマに乗り換えたい!!」となる方も多いかと思います。
ただ、この物価高騰の時代、クルマを買い換えるなんて、そう簡単にはできないもの。10年10万キロといわずに、15年は乗り続けたい!! という方に向け、愛車に15年乗り続けるために必要な運転&メンテ術をいくつかご紹介しましょう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_yamasan
写真:Adobe Stock、写真AC
操作が乱暴だったり、手順が間違っていれば、クルマは早く壊れる
「運転の方法で、クルマの状態が変わるの?」と思う方もいるかも知れませんが、操作が乱暴であったり、操作手順が間違っていたりすれば、状態は悪化してしまいます。以下で、やってしまいがちな事例をご紹介しましょう。
・駐車時、クルマを動かさずにハンドルを回してはいけない
クルマを動かさずにハンドルを回す「ハンドルの据え切り」は、タイヤを削る行為であるばかりか、繰り返し行っていると、ステアリングやサスペンションのブッシュを痛める原因にも。停車や駐車でハンドルを切り返しする際には、わずかにクルマを動かしながら、ハンドル操作するようにしてください。
・パーキングブレーキは「Pレンジに入れる前」
電動パーキングブレーキのクルマだと、Pレンジへ入れると、自動でパーキングブレーキをかけてくれるものもありますが、手動でパーキングブレーキをかける場合は注意が必要。先にPレンジに入れて、その状態でブレーキペダルから足を離してしまうと、クルマがわずかに動くことがありますが、これはギアに負荷がかかっている状態。この状態で再発進の際に解除すると、ロック機構を痛めつけることになってしまいます。正しくは、「ブレーキペダルを踏んだまま、パーキングブレーキをかけ、そのあとでPレンジに入れて、ブレーキペダルから足を離す」です。
・クルマ止めに、タイヤを密着させない
駐車場などでクルマ止めに強くタイヤを押し付けた状態のまま駐車することも、クルマの寿命を縮めかねないNG行為です。長時間クルマ止めに押し付けられることで、タイヤにフラットスポットやくぼみ後が付いてしまい、走行時に周期的な振動が発生することも。また、サスペンションのブッシュなどにもストレスをかけてしまいますので、クルマを駐車する際は、クルマ止めにタイヤをゆっくり当てたあと、ちょっとだけ離れるようにしてください。
ほかにも、急ブレーキや急発進、急ハンドルなどは、クルマを痛めつける行為です。もちろん、1回や2回やったところでどうかなってしまうことはありませんが、日常の運転で、そのような行為を繰り返しやってしまうことは、徐々にクルマの状態を悪化させていきます。
コメント
コメントの使い方ブレーキオイルではありません!。ブレーキフルードです。