スムーズな動作を実現するためのエンジンオイル、クルマ好きならDIYでの交換も!
エンジンの内部を血液のように循環することで金属部品同士の摩擦を減らしスムーズな動きを実現するとともに、冷却や洗浄、ピストンの密封作用、防錆効果というさまざまな役割を担っている消耗品がエンジンオイルだ。
その交換サイクルは思いのほか短く、走行距離を目安にする場合は3000~5000km程度が適切なタイミングといわれている。また、走行距離がそれに満たない場合でも3カ月~6カ月程度でのオイル交換が推奨されており、少なくとも年に2回程度は交換が必要。定期的に交換しないとオイルの劣化によってエンジン内部の摩擦抵抗が増えたり、冷却や密封性能が落ちる可能性があり、燃費の悪化やエンジンのパワーダウンの原因にもなってしまう。
エンジンオイルのチェックや交換は、クルマを購入したディーラーやショップなどでの定期点検や車検時に合わせて行うのが一般的だが、少しでもその費用を抑えたいのであれば、大型のカー用品店やガソリンスタンドなどで開催されているエンジンオイルのセールやキャンペーンなどを利用するものあり。クルマのメンテナンスのイメージがあまりないホームセンターなどでも開催されていることがあり、案外狙い目だ。
さらに「愛車のメンテはできるだけ自分の手でやりたい」というクルマ好きで、メカに明るい人であれば、交換作業を自分でやってしまうという手も。ジャッキアップの手間や廃油の処理などの問題はあるものの、そこさえクリアできれば作業自体は思いのほか簡単で、もちろん工賃はかからない。
さらにお気に入りのエンジンオイルを容量が多く割安なペール缶で購入しておけば、オイル代自体も大きく節約できる。1~2万㎞で交換が必要とされるエレメント交換のタイミングのみディーラーやカー用品店に任せ、通常のオイル交換は自分で済ませるといった賢い使い分けをするのも、もしかしたらありかもしれない。
これならできる簡単作業! 悪天候時の視界を確保してくれるワイパーの交換
年々複雑化が進み、ユーザーが自らの手でできるメンテナンスが少なくなってきている現代のクルマだが、誰にでもDIYで簡単にできる数少ない作業のひとつがワイパーの交換だ。とはいえワイパーは、車検時にもチェックがされる「道路運送車両の保安基準 第45条」にある「窓拭き器等」の項目にもあげられている装備。悪天候時のドライブの備えて確実な動作をするようにしておきたい重要なポイントだ。
紫外線や雨風にさらさせるワイパーは、クルマの消耗品のなかでも劣化のスピードが速いため、半年~1年程度でゴム部分を、1~2年程度でワイパーブレードごと交換するのが理想的。動作時に異音や振動がしたり拭きムラがある場合にはさらに早めの交換が必要となる。
交換の費用はゴム部分のみなら1000~3000円程度、ワイパーブレードごと交換するのであれば2000~6000円程度で、ディーラーやカー用品店に依頼する場合はこれに工賃が加算されるわけだが、国産車に多いUクリップ型であれば、コツさえつかめば作業はわずか数分でできるため、自分でやれば工賃分がそのまま浮くことになる。交換用のワイパーゴムやブレードは大型のカー用品店やガソリンスタンド、ホームセンターなどで入手できるが、購入時は車種名と年式・型式、ワイパーの取り付け位置をしっかりと確認するよう注意したい。
いっぽう、交換したワイパーを長持ちさせるにはガラスと触れるゴム部分を常にキレイにしておくことが重要。砂埃や汚れを雑巾やスポンジなどを使ってこまめに拭いておくだけでも、ゴム部分の劣化やキズが付くのを防ぐことができる。
またガラスが乾いた状態でワイパーを動かすのもゴムを傷める原因となるので注意。雨が降っていない時にガラスの汚れが気になるときは必ずウォッシャー液を併用し、泥跳ねや鳥のフンなど汚れがひどい場合は、停車時にあらかじめ拭き取っておくとワイパーへの負担が少なくなる。
さらに降雪によるワイパーの変形や、凍結または炎天下での長時間の駐車による、ガラスへのワイパーゴムの張り付きなどにも注意。こうした恐れがある時はあらかじめワイパーを立てておき、トラブルを未然に防ごう。
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