クルマの高性能化に比例して高価になるバッテリーは、日頃のケアで寿命が段違いに
エンジンを始動するためのセルモーターや灯火類、パワーウィンドウなど、クルマの電装系を動かすための要となるパーツがバッテリー。カーナビやドラレコ、各種センサー類など、電装品が増えるいっぽうの現代のクルマでは、バッテリーへの負荷も年々大きくなってきている。
バッテリーの寿命は使用する環境によっても大きく変化するものの、一般的なガソリン車の場合2~5年程度。アイドリングストップ機能を搭載するクルマの場合はそれよりもやや短くなると言われているが、セルモーターの動きに元気がない、灯火類が暗くなったといった劣化の症状が出始めたら、交換が必要なタイミングと考えていいだろう。
以前は5000~1万円程度が相場だったバッテリーの価格だが、高性能化や原材料費の高騰の影響もあって近年は値上がりする傾向にあり、純正品であれば2万円程度、ディーラーで交換を依頼すると工賃も含めて3万円程度の出費を覚悟する必要がある。ハイブリッド車やアイドリングストップ機能搭載のクルマであれば、その価格はさらにアップするだけに、維持費を抑えるにはできるだけ長く使うための日頃のケアが重要になってくる。
クルマのバッテリーはエンジンをかけずに放置した状態が続くと少しずつ放電が進んでしまい、電圧が12.5Vを下回るとエンジンの始動もままならなくなる。またそのまま完全放電してしまうとバッテリー自体の劣化が進んでしまい、再度充電をしても元の性能を再び発揮することが難しくなってしまう。そのためバッテリーのコンデションを維持するためには定期的にエンジンをかけるのに加え、ある程度長い時間走行を続けることが大切。
週に1~2回は30分~1時間ほどクルマを走らせるのに加えて定期的な電圧のチェックといったメンテナンスを施すことが、バッテリーの消耗を防ぎ長持ちさせる秘訣だ。気温が低い冬場はバッテリーの性能が大きく落ちるので、さらに注意が必要となる。
クルマの維持するための消耗品への出費は、ちょっとした気遣いや優しい運転で大きく下げることができるものも多い。ケチケチするのではなく、愛車を労わりながら無理なく維持費を節約することを考えるのが大切だ。
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