足が生えたのか? 妖怪のいたずらか? 車内でモノを落とすと意外なほど見つからないことが多い。ポロッと落ちた鍵や小銭はどんなところに入り込んでしまうのか。見つける方法はないのか。全国のドライバーが抱える悩みを考えてみた!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock、Amazon、ベストカーWeb編集部(トップ画像=yamasan@AdobeStock)
■シートの下はスマホの動画機能で探せ!
筆者は以前、出先でスマートキーを無くしたことがある。ドアポケット、フロアマットの裏など、車内をくまなく探したのだが見つからない。でも車内にあるからエンジンはかかる。こりゃ座敷童子のいたずらか?
仕方ないのでそのまま帰宅したのだが、万一クルマを盗まれたらと思うとトイレにもよれず、神経をすり減らした。
似たような経験をした人は結構多いと思う。鍵に限らず、小銭やスマホは「勝手にどこかへいく」常習犯だ。ETCの登場で被害は減ったが、昔は高速道路の通行券も不安のタネ。出口でお金を払おうとするとチケットがない。後続車に顰蹙を買いながら、車内を大捜索するなんて悲劇も起きた。
ちなみに「無くした」と気付かれないまま放置されるものもある。レンタカーの営業所で聞いた話では、返却時に一通りの確認はするものの、思わぬところから忘れ物が見つかるという。免許証やメガネ、ゲームソフトのカセットまでアイテムはさまざまだが、やはりクルマは「なくしもの」の宝庫のようだ。
さて、車内で落としたものはどこへ入り込みやすいのか。一通り探して見つからないならば以下をもう一度探してみよう。
●シートの下
フロントシートの下は、まっ平のように思えてエアコンダクトの取り回しなどが微妙にデコボコしている。硬貨などは意外にそこへ留まってしまうことが多いので、死角にモノが隠れていないか探してみよう。
意外と盲点なのが、後席足元用のエアコンの吹き出し口。ここへ小物が入ってしまうと気づかれないことが多い。
捜索の際は、シートを一番後ろに下げて目の届く範囲を探し、次に一番前に出して同様なことを行う。それでも目が届かないところはスマホを活用しよう。ライトを点灯させた状態でシート下を動画に撮れば、アリになった感覚でモノが探せる。
●センターコンソールとシートのすき間
センターコンソールにスマホを置くつもりが、手が滑ってシートとのすき間に落としてしまう人が多いようだ。そのため、ここに詰める「すき間クッション」も売られていて、Amazonなどでも手に入る。
センターコンソールのすき間はとにかく手が入らないのが泣き所。上からスマホなどで照らしてみて、探し物を見つけた場合は、マジックハンドや棒付き磁石などで拾い上げるしかない。捜索品を棒状のもので動かして、前述したシート下へと落とすという作戦も有効だ。
ちなみにセンターコンソールのないベンチシートタイプの場合は、シートベルトのアンカーが生えている穴にモノが落ちることも多い。ここもしっかり探そう。
●シートの座面と背もたれのすき間
シートの座面と背もたれの間には鍵や小銭が挟まりやすいのだが、乗員が降りるときにクッションがもとに戻ってしまい、なくしものがすき間に隠れてしまう点がクセモノ。必ずすき間に手を入れて奥にモノが隠れていないか探そう。
なおスマホをパンツの尻ポケットに入れている人も、ここにスマホを挟んでしまうとすっぽ抜けてしまうので、注意したい。
●ドアポケット
ドアグリップ下にあるドアポケットには、シートの座面などにぶつかったものがバウンドして入ってしまうことがある。クルマの床回りを捜索する際は、必ずドアポケットものぞいてみよう。
コメント
コメントの使い方