■ディスプレイオーディオ台頭でディスクなしが当然に!! 一方トヨタの作戦もお見事
Bluetoothによる音楽再生がメジャー化しても、CDによる音楽再生はメディアとして継続採用されていた。しかしそこに登場したのが2019年9月に発表されたトヨタ カローラである。
フルモデルチェンジされた新型カローラ(シリーズ)にはトヨタ初となるDA(ディスプレイオーディオ)が標準装備され、スマホと接続することでカーナビはもちろん多彩なスマホアプリを活用することができる。
ここまでは新たな進化として歓迎していたのだが、当時よく見るとこれまで当たり前に標準装備またはオプション設定されていたCD(DVD)プレイヤーが無い!
カローラの顧客層が全てというわけではないが、これが従来からのユーザーには不満だったようだ。実際、筆者の知り合いのディーラーマンに聞いても「当時は何故? って声をかなり頂いた」とのこと。
ただそこはトヨタの凄いところ。翌年の5月にはディーラーオプションでCD/DVDプレイヤーを設定、ユーザーの期待に応える形となったが、カタログを見る限り、何故か現在販売されているカローラにはコネクテッド系の進化と同時に設定が無くなっている。
余談だが、筆者はトヨタ プリウスPHVを二代連続して所有してきたが、ZVW35型にはCD&DVD再生機能&HDDへの楽曲リッピングが設定されていたが、最近旧型となったZVW52型の11型大画面インフォテインメントユニットもディスクレス仕様になってしまった。個人的にはDVD再生よりもサクッとCDを録音できるリッピング機能が使えなくなったのが痛かった。
■リア席でDVDが視聴不可!? ファミリー不遇の時代か!?
音楽再生に関しては前述したようにBluetooth再生で(ある程度)対応できるのだが、もっとも問題なのはミニバンなどで後席でDVDなどの映像メディアを楽しむ場合にこのディスクレス問題が当然影響する。
前席のAVカーナビ等のディスクスロットにDVDをセットすることで前席はもちろん、移動中でも後席では映画などのコンテンツを楽しむことができる。好みにもよるが、ファミリー層にはあると喜ばれる機能だ。
しかしディスクレスになったら後席での映像再生はできなくなるのか? これはかなり深刻な問題と言るだろう。
実は世界の中でこのようなディスクメディアの活用をしているのはほぼ日本だけという話がある。北米などではリア席で映像を楽しむ場合は動画を記録したスマートフォンやAmazonのファイヤースティックに代表されるストリーミングデバイスからの映像出力をリアモニターに装備される「HDMI端子」に“直差し”して楽しむことが多い。
実際、北米にいる元エンジニアに話を聞くと「日本の技術力は凄い。そもそも路面からの振動はCDやDVDなどのディスクメディアを再生するための光学ピックアップにダイレクトに影響するのに、それを克服して音楽だけでなく映像まで再生できると言うのだがら驚くばかりだ」という声もある。
市販のAV一体型カーナビに関して言えばまだまだディスクメディアは残っているし、ストラーダ(パナソニック)のFシリーズのようにより高画質の「ブルーレイディスク」が再生できるモデルもあり、実際よく売れている。
コメント
コメントの使い方こんな共感しない記事必要?
今時CDとかDVDを現役で使ってる人の方が少数派じゃないかな?
ETC2.0表示可能なディスプレイオーディオにしてくれ 。
デンソーの携帯対応が新規販売なくなってしもうたし
自分とこは部品供給やめさせてくれんくせに。
後席も安価なiPadやKindle Fireキッズモデル等で動画を見れますしそもそも「繋ぐ」必要が……。前席ヘッドレストに提げるホルダーも市販されてます。
Amazonプライムほか各社ストリーミングサービスも、端末内へのダウンロード一時保存を許しているサービスがあるので、事前準備すればデータ通信もほぼかかりません。
現役の子育て世代ですが、最近はほぼストリーミングでDVD自体使っていません。
日本でも北米のような視聴方法に移り変わっていくのではないでしょうか。