このままDVDは使えなくなる!? ディスプレイオーディオ台頭でどうするファミリー層

■リア席でDVDが視聴不可!? ファミリー不遇の時代か!?

今やファミリー層に必須の装備となった後席モニター。ファミリー層はこれでDVDを見ていたが……
今やファミリー層に必須の装備となった後席モニター。ファミリー層はこれでDVDを見ていたが……

 音楽再生に関しては前述したようにBluetooth再生で(ある程度)対応できるのだが、もっとも問題なのはミニバンなどで後席でDVDなどの映像メディアを楽しむ場合にこのディスクレス問題が当然影響する。

 前席のAVカーナビ等のディスクスロットにDVDをセットすることで前席はもちろん、移動中でも後席では映画などのコンテンツを楽しむことができる。好みにもよるが、ファミリー層にはあると喜ばれる機能だ。

 しかしディスクレスになったら後席での映像再生はできなくなるのか? これはかなり深刻な問題と言るだろう。

 実は世界の中でこのようなディスクメディアの活用をしているのはほぼ日本だけという話がある。北米などではリア席で映像を楽しむ場合は動画を記録したスマートフォンやAmazonのファイヤースティックに代表されるストリーミングデバイスからの映像出力をリアモニターに装備される「HDMI端子」に“直差し”して楽しむことが多い。

 実際、北米にいる元エンジニアに話を聞くと「日本の技術力は凄い。そもそも路面からの振動はCDやDVDなどのディスクメディアを再生するための光学ピックアップにダイレクトに影響するのに、それを克服して音楽だけでなく映像まで再生できると言うのだがら驚くばかりだ」という声もある。

 市販のAV一体型カーナビに関して言えばまだまだディスクメディアは残っているし、ストラーダ(パナソニック)のFシリーズのようにより高画質の「ブルーレイディスク」が再生できるモデルもあり、実際よく売れている。

■あきらめるな!! まだまだ動画再生の可能性はあるゾ

 今後、標準装備化が加速しそうなDAの場合を考えると

○音楽再生→CDは諦めて、楽曲は自宅等でリッピング、またはサブスクの音楽ストリーミングサービスを活用し、これをBluetoothまたはUSB接続。

○動画再生(前席)→「Android Auto」「Apple CarPlay」とも現状はYouTube等の動画再生は純正DAでは難しい。

 ただ、ミラーリング機能(スマホなどの映像をそのまま映す機能)があれば、いくつかの市販機器をプラスすることで再生は可能。但し運転中はNG。一方で市販モデルのDAの場合は専用アプリ(ブラウザー経由)を使うと見られるケースがある。

○動画再生(後席)→純正DAの場合は前述したHDMI端子にスマホやストリーミングデバイスを接続すればコンテンツは楽しめる。

 但し、ストリーミングデバイスの場合、通信量が発生するので、昨今流行りの大容量型契約(ドコモで言えばahamoなど)またはカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」のような使い放題のユニットを使うのが現状ベターな選択と言るだろう。

 いずれにせよ、純正DAは上級ミニバン以外は徐々にディスクメディアの搭載自体は無くなっていく。これが時代の流れとはいえ、徐々に動画配信サービスにシフトしていくことで車内でのエンタテインメントも変わっていくのだろう。

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