シチュエーション別、エアコンモードの設定法
■シチュエーション1
「クルマ乗り込んだらフロントガラスが曇った!」
外気温が低い時
エアコンON+デフロスターON+外気導入モード
外気温が低い状態で車内がヒーターで温められると、内窓に結露が発生することがある。車内の湿度が高かったり、車内と車外の温度差が大きいとフロントガラスは曇りがち。エアコンをONにすると除湿された風が出るので、エアコンはON(エアコンONの状態からOFFにすると曇りやすくなるので注意)。扇マークに3本の矢印が入ったデフロスタースイッチ(曇り取り装置)もON。さらに外気導入モードにして車外の乾燥した空気を車内に入れることで曇りが解消されやすくなる。
外気温が高く、雨の日
エアコンON+内気循環モード
夏の外気は30度を超えることが多く、車内はエアコンによってそれよりも低くなっている。そのため、車内の冷やされた空気に含まれる水分が水蒸気となってガラスに付くことがある。また、真夏の雨の日には車内に湿った傘や濡れた荷物があり、これによって車内の湿度は上昇する。このため、夏場ですでにエアコンONの場合、除湿効果の高い内気循環モードにするのが最適。
つまり、冬も夏も「車内の湿度を下げ、とにかく乾燥させること」が大事というわけだ。
ちなみに、ガラスが汚れていると曇りやすくなる(汚れたガラスには凹凸があり、ここに水滴が付きやすい)ので、ガラスは常にキレイにしておきたい。
キレイにするコツは、固く絞った濡れタオルで拭き、乾かないうちに乾いたタオルで乾拭きする。これでかなりキレイになる!
■シチュエーション2
「暑い夏に乗車。車内をとにかく早く冷やしたい!」
エアコンON +外気導入モード+窓開け走行……車内の熱気が車外に出たら窓を閉めて内気循環モード→冷えたら外気導入モードへ戻す
車内の温度は、外気温以上に上がることはよく知られている。外気温35度の炎天下で窓を閉め切った状態(黒いクルマ)では、3時間後には55度まで上昇したという実験結果もある。なので、とにかく車内の熱気を外に出すための窓開け走行は必須。さらに外気を積極的に取り込んで熱気を車内から車外に押し出してやるために外気導入モードへ。
その後、熱気が取り除かれたら、窓を閉め、エアコン効果を最大にするために内気循環モードに。十分に冷えたら外気導入モードへ戻す。う〜ん、これが最適な方法とはいえ、少しめんどくさい……。
冷える時間の短縮を少し我慢できるなら、「エアコンON +外気導入モード+窓開け走行……車内の熱気が車外に出たら窓を閉める」でいいだろう。
というわけで、状況に応じてエアコンの内気循環モードと外気導入モードを切り替えて使うのがベストだが、できれば通常はどちらかにしておきたいもの。
結論は…外気導入モードを基本に!
そこで一番気になるのは前述の内気循環モードの二酸化炭素濃度が高くなるというデメリットだ。
そして、外気導入の外気に混ざるほこりやにおいを車内に取り込んでしまうというデメリットに関して、最近のクルマのエアコンフィルターの性能は向上しており、花粉の侵入はほぼないとも言われているし、花粉を除去するフィルターを装備するクルマも多いのであまり問題はないだろう。
というわけで、エアコンの内気循環モードと外気導入モードは、外気導入モードをデフォルトとし、「ど〜しても外気を遮断したい!」、「夏の雨の日に曇りを取りたい!」という特殊な時だけ内気循環モードにするのがどうやらよさそうだ。
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