【スーパーハイトワゴン対決】 スズキ スペーシア対ダイハツ タント
軽の販売総数のなかで、現状スーパーハイトワゴンが40%以上を占める。
車内は後席の頭上や足元の空間を含めて抜群に広く、大人4名が乗車しても快適。ヒットの理由もわかる。このカテゴリーの代表がスペーシアとタントだ。
シートアレンジは両車同様の機能を持ち、後席を畳むと自転車も積めるほどの広さ。
まず使い勝手のよさはタント。左側のピラーをドアに埋め込み、最大開口幅が1490mmと広い。右側はスペーシアと同様にピラーが残るが、左側の乗降性のよさは驚くほどだ。乗り降りしやすいためのグリップも備わり、お年寄りに優しい。
居住性、前席は互角。が、後席はスペーシアのほうが快適だ。タントは座面の柔軟性が不足している感じがある。加えてスペーシアは収納設備も豊富で、助手席の前側には、上から引き出し式を含めて収納ボックスが3つ並ぶ。この点もアドバンテージだ。
車重は標準ボディで見るとスペーシアハイブリッドXが870kg、タントX・SA3は930kgだから、加速力はスペーシアに余裕がある。燃費も若干優れる。走行安定性もスペーシアが勝り、価格はほぼ同額だから、総合評価はタントよりも高い。
SUV風のスペーシアギアも加わり、時代を読む感覚もスズキのほうがリードといえそう。ワゴンRの評価同様スペーシアも設計が新しく、タントより有利な判定となった。
【買うならどっち?】……スズキ スペーシア
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【商用バン対決】 スズキ エブリイバン対ダイハツ ハイゼットカーゴ
ハイゼットカーゴの発売は2004年と古いが、2017年に改良を行った。
2個のカメラをセンサーに使う自動ブレーキのスマートアシスト3が採用され、歩行者の検知も可能だ。商用バンでこれを採用した点はかなり高評価。インパネも刷新され、トレイなどが使いやすい。
エブリイバンの発売は2015年で設計は新しいが、自動ブレーキは旧型で車両しか検知できない。作動速度の上限も時速30kmと低い。
最後に走りの面。NAエンジン同士で比べると、エブリイバンはハイゼットカーゴに比べて実用回転域の駆動力が高く、ここはリード。しかし自動ブレーキを含めた総合評価では、ハイゼットカーゴを押したい。
【買うならどっち?】……ダイハツ ハイゼットカーゴ
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