【サニー シルビア ラシーン…】今こそ復活してほしい日産の名門ブランド 6選

■ラシーン 1994~2000年

20年早かったラシーン。いまマーチをベースにして作ったら売れそう。ついでにフィガロもお願いしたい
20年早かったラシーン。いまマーチをベースにして作ったら売れそう。ついでにフィガロもお願いしたい

 1993年の東京モーターショーにプロトタイプが出品され、絶大な人気を集めて市販されることとなったラシーン。

 スクエアなボディとクロスカントリー風な味付け、サニーベースのコンパクトサイズながら全車4WDで背面タイヤやグリルガードを装着するグレードが用意されるなど、独特な存在感で現在でも根強いファンを持っている。

 いまならユニセックスなイメージと素材感がにじむデザイン、そこはかとなく香る「無印良品っぽさ」が若者にうけるはず。

 なにしろ世界的なクロスオーバーSUVブームだけに、海外でのヒットも狙える。ラシーンの新車価格は1999年時点の最廉価グレードで169万7000円(1.5L、5MT)。これ、このまま復刻すればかなり売れると思います。

■レパード 1980~1999年

レパードの2ドアハードトップ。Cピラーのガラス張りが今見ると新鮮。2トーンカラーも時代を先取りしていた
レパードの2ドアハードトップ。Cピラーのガラス張りが今見ると新鮮。2トーンカラーも時代を先取りしていた

 プレミアムスペシャルティカーの先駆けとなったレパードは1980年秋に登場した。

 初代は個性的なデザインの2ドア&4ドアハードトップで、兄弟車のレパードTR-X(トライエックス)も発売されている。ラグジュアリーな仕立てのインテリアも自慢だ。

 ドライブコンピューターなどをいち早く採用し、オートレベライザーなど、メカニズムも凝っていた。その後、数奇な運命をたどり、2代目は2ドアクーペに、3代目ではJフェリーを名乗って個性的な4ドアセダンとなる。

 が、Jフェリーは日産ファンからも敬遠され、販売は低迷した。そこで4代目レパードは、再びプレミアムスポーツセダンの路線へと舵を切っている。

 今、中古車市場では2代目のF31レパードが人気だ。500万円を超える販売価格を付ける中古車さえある。だから復活させる意味はあると思う。

 だが、多くのファンを取り込むには流行りの4ドアクーペがいい。ベンツ製のプラットフォームに上質な直列6気筒、そして翔んだデザインなら目をひくはずだ。

■プリメーラ 1990~2008年

1990年に登場した初代プリメーラ。いわゆる「901運動」の集大成のひとつで、当時FFセダン屈指のハンドリング性能を持っていた
1990年に登場した初代プリメーラ。いわゆる「901運動」の集大成のひとつで、当時FFセダン屈指のハンドリング性能を持っていた

 プリメーラはバブル真っ只中の1990年にデビューした。日本だけでなくヨーロッパ市場もターゲットにしたスポーティ指向のファミリーカーで、気持ちいい走りにこだわっている。

 プリメーラは、スペイン語で「第一級」の意味だ。その車名のように新しいパッケージングを提案し、走りなどの実力も際立って高かった。

 2代目はキープコンセプトだったが、2001年に登場した3代目ではデザインを大きく変えている。歴代のプリメーラは廉価モデルでも気持ちいい走りを見せ、走行性能だけでなく快適性も高いレベルにあった。

 この感動を再び味わいたい、と思っているファンは少なくないはずだ。

 プリメーラは革新的なセダンとワゴンだったから、新世代のプリメーラには洗練されたデザインと痛快な走りを期待したい。となるとリーフの上級に位置するプレミアムEVというポジションが最適だろう。

 テスラのような刺激的な走り、ヨーロッパ車のような軽快なハンドリング、どの席でも快適なパッケージングと仕立てのよさを売りにする上質なスポーツセダンを期待したい。

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