ホンダの主力ミニバンとして活躍しているステップワゴンだが、先代モデルは販売面で苦戦を強いられる状況となっていた。
そこで2022年5月にデビューしたのが6代目となる新型。シンプルな初代を彷彿とさせるスタイリングや心地の良さを追求したインテリアなど、ファミリー層のみならず自動車ファンからも「これぞステップワゴン!!」という声が多い。
ホンダらしい1台に仕上がった新型ステップワゴンを先代モデルと比較し、その進化の度合いを検証する!!
※本稿は2023年1月のものです
文/ベストカー編集部、松田秀士、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、ホンダ
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
※各採点簿は先代を100とした場合の進化度数
■新型ステップワゴンの原点回帰はデザインだけじゃない!!
エアー(旧型では標準と呼ばれたモデル)とスパーダという2タイプをラインナップ。両車のデザインは旧型ほど差別化されていない。
現行ステップワゴンは初代への原点回帰。これはデザインだけでなく、ミニバンとしての使い勝手、快適性を追求するというコンセプトも踏襲。その結果、室内の快適性は旧型を大きく凌駕している。
パワーユニットは、1.5Lターボと、2L+モーターのe:HEVで、どちらもライバルよりハイスペック。
■松田秀士氏の評価は?
パワートレーンがe:HEVになったことで多人数乗車時や山岳路での登坂などトルクフルなモーターによる加速がスムーズになった。セカンドシートのスペースが広がり、オットマンなど装備品も質が向上、居住性がアップ。
最小回転半径が5.4mとノア/ヴォクシーよりも0.1m短く取り回しに優れる。対して車幅はノア/ヴォクシーより20mm広い1750mmと、このクラスのミニバンでは一番幅広。ドライブ時に横幅が広いとドライバーに感じさせてしまう。ロードノイズは先代よりも騒々しく、室内静粛性と乗り心地は先代よりも劣る。
●松田秀士氏の採点簿
・エクステリアデザイン:110
・インテリアの質感:120
・先進的テクノロジー度:110
・パワートレーンの評価:125
・操縦性能の評価:130
・乗り心地の評価:90
・コストパフォーマンス:110
・総合進化度:110
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