オヤジだけが知っている!? 「そろそろ死語になりつつある…」クルマ用語7選

「カーステ」―クルマに付いたステレオ―

オヤジだけが知っている!? 「そろそろ死語になりつつある…」クルマ用語7選
もはや「カーステ」でCDを聴くなんて無理無理。CDチェンジャーがないクルマなんてジョーシキの時代なのだ

 「カーコンポ」とほぼ同じ意味。カーステはカーステレオ、カーコンポはカーコンポーネントの略。

 カーステレオの「ステレオ」とは、2本以上のマイクを使って録音し、複数のスピーカーで再生することで立体感のある音響を再生する方式。音を単一系統で録音・再生する方式をモノラルと言い、かつての音楽はモノラルとステレオが存在していたのでわざわざ「ステレオ」と読んだのだ。

 クルマの中で音楽を聴く文化は、1950年代にカーラジオが登場したことで始まった。1970年代には「ハチトラ(エイトトラック・カートリッジテープ)」と呼ばれる磁気テープが登場。その後カセットテープ、CD 、MD、さらに音楽を入れた携帯電話をカーオーディオに接続できるようになり、さらに現在では「音楽」は搭載されたマルチディスプレイの中のコンテンツのひとつとなって進化を続けている。

「タコ足」―タコの足のようにクネクネしたエキマニ―

オヤジだけが知っている!? 「そろそろ死語になりつつある…」クルマ用語7選
たしかに、エキマニを見ると、タコの足のようにも見えるが、最近、とんと聞かなくなった言葉だ

 「タコ足」は今でも使われているが、死語として扱うなら70〜80年代にクルマのチューニングの3種の神器として使われた「ソレ・タコ・デュアル」だろう。

 「タコ足」はエキゾーストマニホールド(エキマニ)のことで、タコの足のようにエンジンからクネクネと出ている様を表していた。よって、「タコ=8本足」からV型8気筒エンジンのエキマニだけを指すものではない。ちなみに、タコの足は多くの人が8本と思っているが、腕として使うものが6本で、足として使うものが2本(合計8本)である。

 話を元に戻すと、「ソレ・タコ・デュアル」の「ソレ」は、高性能キャブレターのメーカーであるソレックス、「タコ」がエキマニ、「デュアル」はデュアルマフラー(2本出しマフラー)を指していた。

 しかし、80年代後半から電子制御のインジェクション車の性能が向上してキャブレターが使われなくなり、さらにチューニングにもさまざまな手法が登場すると、あっと言う間に死語の仲間入りをすることになってしまった。

「バーフェン」―出っ張ったフェンダー―

オヤジだけが知っている!? 「そろそろ死語になりつつある…」クルマ用語7選
ひと昔前はバーフェン+ハミタイなクルマも街を跋扈していたが……

 「オーバーフェンダー」の略でオバフェンとも呼ばれていた。性能アップや見た目をかっこ良くするためにノーマルより幅の広いタイヤを履くと、タイヤがボディからはみ出してしまう(この状態を「ハミタイ」と呼ぶ)。

 ボディからタイヤが著しくはみ出すと保安基準に適合せず、車検に通らなくなってしまうため、ボディはそのままで、後付けの三日月形のバーフェンを付けて対応していた。1970年代のツーリングカーレースで活躍した国産車はこのバーフェン化が定番で、その影響を受けたものと思われる。

 ちなみに、バーフェンの装着によって全幅がノーマルより20mm以上(片側で10mm以上)拡大した場合は構造変更申請を行わないと車検には通らない。

「ボーイズレーサー」―かっ飛びカー―

オヤジだけが知っている!? 「そろそろ死語になりつつある…」クルマ用語7選
ボーイズレーサーの象徴的存在のひとつだったトヨタ・スターレット(EP71)。コンパクトカーに速さを求める時代も今は昔。ボーイズレーサーという言葉は死語になりつつある

 1970〜90年代、元気な走りで人気を博した比較的安価な高性能コンパクトカーの総称。類語に「ホットハッチ」があるが、こちらはボディ形状がハッチバックに限定される。さらに、和製英語として「いたずらっ子」を意味する「ベビーギャング」も類語だが、小さなボディにターボエンジンなどを搭載し、暴力的加速ですっ飛んでいくような暴れん坊コンパクトカーを表していた。  

 かつてのボーイズレーサーとして認識されているのは古くは初代ゴルフGTIやシビックRS、全盛期はシビックSiR(EF型)、ファミリアGT-X、スターレット(EP71)などなど星の数ほど存在していた。

 ちなみに現代では、スイフトスポーツやアルトワークス、ヤリスなどがこのボーイズレーサーにあたるだろう。

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