■昔のありがた迷惑装備(車):女性専用車両の初代ブルーバードファンシーDX
そのほか、細かいところで、いらんだろコレという装備は数あれど、最後にありがた迷惑装備満載=いい意味でこの時代によくぞここまで考えた、装備を満載したのが、1963年に登場した女性専用車の初代ブルーバードファンシーDXだ。
なぜ、ここで初代ブルーバードを挙げたかというと、20年ほど前、日産自動車の名開発者、難波誠さんにインタビューしたことを思い出したからだ。
日産のモータースポーツについて話を伺っていたのだが、これからの日産車に必要なものは何かと聞いた時、難波さんは、「そりゃおもてなし装備が必要なんじゃないか。もっとお客のことを考えてありがた迷惑くらいに思われなくちゃいけない。私が昔作った310のファンシーDXにようにね」という言葉を思い出した。
そうだ、このクルマこそが、女性のためのありがた迷惑装備を満載したクルマだった。もちろんいい意味でね。
ピンク系とレモンクリーム系のボディカラーで、ウインカー作動時に鳴るオルゴール、助手席サンバイザー内蔵の化粧ポーチ、 ビューティランプ、後席の四方に取り付けられたカーテン、助手席Bピラーには一輪挿し、フロントシート横の傘立て、ダッシュサイドのハイヒールスタンドなど専用装備は30点以上にもおよび、後にも先にも、こんなにたくさんの女性専用装備を持ったクルマはないだろう。
本人曰く「やりすぎちゃってね、値段が高くなりすぎてぜんぜん売れなかったよ」と笑っていたが、今思えばよくぞここまで考えたと褒め讃えたい。
今のクルマを見ると、ワゴンRの左右の後席ドアには濡れた傘を片付けられるアンブレラホルダー(傘入れ)、センチュリーの靴ベラ挿し、落下防止のプレートをシートから引き上げることでブレーキをかけた時などに荷物が床に落下するのを防ぐ「買い物アシストシート(ヤリスやアクアに一部オプション設定)」、軽などに多く装備されている「コンビニフック」など、おもてなし装備はあるにはあるが、ブルーバードファンシーDXは日本人らしい発想のありがた迷惑装備の原点といえるだろう。
思えば先代ステップワゴンのわくわくゲートもありがた迷惑装備だったのか? 発想が革新的で凄いと持ったのだが現行モデルでは装備されていない……。
コメント
コメントの使い方さすがにテンパータイヤをティンパーとは言わないカナ。マナカナ。
記事のページリンクがメチャクチャなので、複数ページの記事はきちんとリンク先のチェックをするか、1ページにまとめてほしい。
イスズトラックにはワイパー付いてますよ 霧雨 朝露 重宝してますよ。
ミラー本体は熱線ヒーターが便利ですが、サイドウィンドゥのワイパーは復活して欲しいですね。
祖父の車を引き取った時に使って、すごく便利だと感動しました。水滴がつきやすく親水・撥水処理もすぐ取れてしまう部分ですから、安全に大きく貢献します。
スマートキーは、私はバッグに入れない派なせいか、日産のものは少し大きく感じてます。でも鍵よりやっぱり便利。
スマートキーがデカいとは一度も思った事が無いな
どこのメーカーの物を見てデカいと思ったんだろう?
ステップワゴン乗りだけど、わくわくゲートは実際使ってみると迷惑どころか、とても使いやすいですけどね。見た目だけで判断されるのは残念です。セレナのボタンも違和感あるけど、使えば違和感ないのかなぁ…?