世はミニバン、そしてSUV全盛の時代。なんとなく影の薄くなって久しい感のあるセダン・ハッチバック・ワゴンたち。でも個性が光るいいクルマがたくさんあるんです。そしていまは1年でもっともクルマの購入が狙える時期。
そこで、自動車ジャーナリスト渡辺陽一郎氏にご登場願い、セダン・ハッチバック・ワゴンのオススメ10台を紹介してもらいました。廉価グレードは果たして「買い」なのか? から、選出された各車のイチオシグレード・狙いたい値引き目標額も掲載!
※本稿は2019年2月のものです
選出・文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年3月10日号
■廉価グレードは買い得か?
価格の最も安いグレードは法人やレンタカーのために設定することが多い。だから、個人購入の場合、機能/装備/質感を考えると割安とはいえない。装備の原価は意外に安く、省いても価格をあまり下げられない事情もある。逆に上級グレードも儲けるために割高だ。
ゆえに「お買い得」なのは下から2~3番目に位置する中級グレード。これが結論!
■今こそトヨタ クラウンを買う!
買い時の今年3月、トヨタ クラウンを狙うのもあり、だ。スポーティなRSが人気で、2.5Lハイブリッドであれば、価格が割安でエコカー減税は免税になる(2018年度の場合)。
販売比率も2.5Lハイブリッドが80%を超えて、RSも最多販売グレードだ。
●トヨタ クラウン(おすすめグレード:2.5RSアドバンス)
・全長4,910 × 全幅1,800 × 全高1,455mm
・車重:1,770kg
・エンジン:2.5L、直4DOHC+モーター
・最高出力(システム出力)/最大トルク:226ps/22.5kgm
・価格帯:460万6,200~718万7,400円
◆目標値引き額:26万円
■マイナーチェンジしたトヨタ プリウス、今でしょ!
マイナーチェンジで心機一転となったトヨタ プリウス。新たに通信機能も採用され、選ぶ価値が高くなった。後席は少し狭いが、大人4名の乗車を妨げず。大量に売る必要があるから値引きなどの条件も好転している。
●トヨタ プリウス(おすすめグレード:S)
・全長4,575 × 全幅1,760 × 全高1,470mm
・車重:1,380kg
・エンジン:1.8L、直4DOHC+モーター
・最高出力(システム出力)/最大トルク:122ps/15.6kgm
・価格帯:251万8,560~347万8,680円
◆目標値引き額:21万円
■低金利でお買い得。ホンダ グレイス
今、5ナンバーセダンは少数派だがホンダ グレイスは推したい。燃料タンクを前席下に設置した優れた空間効率。後席の足元はLサイズセダン並みに広い。乗り心地もコンパクトのわりに快適だ。
発売から4年以上を経過して、値引きも拡大。今年3月末日まで残価設定ローンに年率1.9%の低金利を適用。この部分でも、やはり推したい一台。
●ホンダ グレイス(おすすめグレード:LX)
・全長4,450 × 全幅1,695 × 全高 1,475mm
・車重:1,110kg
・エンジン:1.5L、直4DOHC
・最高出力/最大トルク:132ps/15.8kgm
・価格帯:176万9,040~256万9,320円
◆目標値引き額:21万円
■少数派のワゴンなら、ホンダ シャトルとスバル レヴォーグがお買い得
車種数が少ないワゴン。でも少数精鋭で優れたクルマもある。
ホンダ シャトルはフィットをベースに、荷室をさらに約300mm伸ばし、後席を畳めば車中泊もできる。Gホンダセンシング・グレードは1.5Lエンジンを搭載し安全装備も充実。それで価格は180万円以下だ。
●ホンダ シャトル(おすすめグレード:Gホンダセンシング)
・全長4,400 × 全幅1,695 × 全高1,545mm
・車重:1,130kg
・エンジン:1.5L、直4DOHC
・最高出力/最大トルク:132ps/15.8kgm
・価格帯:177万120~263万1,960円
◆目標値引き額:18万円
走り重視のユーザーならワゴンといえばスバル レヴォーグだろう。全幅を1800mm以下に抑えて運転がしやすく、ターボエンジンと4WDの併用で走りはスポーティだ。スバルゆえに安全性も高い。
●スバル レヴォーグ(おすすめグレード:1.6GTアイサイト)
・全長4,690 × 全幅1,780 × 全高1,495mm
・車重:1,540kg
・エンジン:1.6L、水平対向4DOHCターボ
・最高出力/最大トルク:170ps/25.5kgm
・価格帯:286万2,000~405万円
◆目標値引き額:27万円
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