身近な「オリンピック選手」が誕生するかもしれない。国際オリンピック委員会(IOC)がテレビゲームを使った「eスポーツ大会」を開催するからだ。ダンスや野球、テニスなど9カテゴリーあるのだが、クルマ好きが注目したいのはもちろん「グランツーリスモ」。4月中旬からはオンライン予選も始まるぜ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ソニー・インタラクティブエンタテインメント
■テニスやチェスなど9種目で世界王者を決定!
ユーチューバーやドローン操縦者など、近頃は新しい職業が次々と生まれているが、eスポーツプレイヤーもそのひとつ。「ゲームアスリート」と称される彼らは世界各地で開かれる大会に出場し、年間数億円もの賞金を稼ぎだす。
そんなeスポーツをもっと活気づけ、スポーツ人口の拡大に繋げようと立ち上がったのが、オリンピックを主催するIOC。実は2021年に開かれた東京オリンピックの直前にも、「オリンピック バーチャルシリーズ」というeスポーツのイベントが行われたのだが、その成功を踏まえて正式イベントが立ち上がった。名付けて「オリンピックeスポーツシリーズ(OES)」。
OESの種目だが、2023年シーズンは「アーチェリー(Tic Tac Bow。カッコ内は採用ゲームタイトル。以下同)」「サイクリング(Zwift)」「セーリング(Virtual Regatta)」「ダンス(Just Dance)」「チェス(Chess.com)」「テコンドー(Virtual Taekwondo)」「テニス(Tennis: Clash)」「モータースポーツ(Gran Turismo)」「野球(WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球)」という9ジャンルで争われる。
まもなくそれぞれのゲーム内で予選が始まるが、決勝戦は6月22日から25日にかけて、「オリンピックeスポーツウィーク2023」と題してシンガポールで行われる。テレビゲームを勝ち抜いて海外へ招待されるとは、すごい時代になったものだ。
こうした種目の中でベストカーが推したいのは、もちろん「グランツーリスモ」。本物そっくりの挙動とグラフィック表現で知られる世界的レースゲームだが、最新作「グランツーリスモ7」では、VRゴーグルを使った3D体験や、超絶テクニックを持つ人工知能「ソフィ」との対戦なども楽しめる。いまやグランツーリスモで育ったプレイヤーは、F1やル・マンなどリアルモータースポーツのトップカテゴリーで普通に活躍している時代なのだ。
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