存在感が唯一無二!! 豊田章男会長はなぜクルマ好きにこだわり続けるのか?

■レーシングドライバーとしての顔も

水素エンジンGRヤリスのデモ走行では、元WRC王者のユハ・カンクネン氏(左)がコドライバーを務め、モリゾウこと豊田章男会長(右)がハンドルを握った
水素エンジンGRヤリスのデモ走行では、元WRC王者のユハ・カンクネン氏(左)がコドライバーを務め、モリゾウこと豊田章男会長(右)がハンドルを握った

 自身の経歴は1979年に慶應大学法学部を卒業後、米・バブソン大学経営大学院に留学卒業し、米投資銀行、英コンサルティング会社を経て、1984年にトヨタ自動車に入社している。

 慶應大学時代は、グランドホッケーに打ち込んでオリンピック代表候補になるほどのスポーツマンで、その頃が日本のモータリゼーション進展期でありクルマ好きが培われた。英コンサル会社でも「あいつは自動車屋だ」という目で見られ、「自動車が大好きだから、結局トヨタ入りを選んだ」と言う。

 豊田章男社長には「モリゾウ」と名乗るレーシングドライバーの顔がある。通常、自動車メーカートップが自らレースに参加するなどはリスク管理から見てもあり得ない。

 だが、章男社長は「カーガイ(自動車野郎)」と呼ばれることが大好きだ。もともと、「モリゾウ」は父親の豊田章一郎名誉会長が大会運営トップだった2005年の愛知万博の公式キャラクター「モリゾー」をもじったものだ。

 また、トヨタのスポーツブランド「GR」は、章男社長が課長クラス時代に「中古車画像システム」をGAZOOとして新事業展開したものから繋がっている。

 当時、筆者は章男氏にGAZOOについてインタビューしたが「御曹司の道楽」と言われながらもインターネット時代に向けての中古車情報システムへ熱を込めた話しっぷりだった。根っからの「愛車屋」なのだ。

【画像ギャラリー】だから愛される!! 自らもドライバーとしてレースに参加する豊田章男社長(12枚)画像ギャラリー

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