カムリの販売が終了とウワサされているが、どうやら確定事項のようだ。となれば期待したいのがフルモデルチェンジ!! だが、その予定はなく……まさかのプリウスPHEVとクラウンに集約されるという情報をキャッチ!! ますますキツくなるセダン市場……再びカムリ国内復活はないのか!?
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部
■カムリがクラウンとプリウスPHEVに吸収!? ご長寿セダンが消滅か……
カムリが43年の歴史に幕を下ろす。クラウン(王冠)・カムリ(冠)・カローラ(花冠)と、トヨタの冠シリーズを支えてきた長寿モデルが、日本市場から姿を消してしまうのだ。
昨年行われた一部改良後、すぐにオーダーストップがかかったカムリ。この時は、コロナや海外情勢の都合で、生産が難しくなり注文を止めたと思っていたのだが、これもドロップアウトの予兆だったのだろう。今秋の新型投入という読みは大きく外れた。
カムリほどのビッグネームが消滅となると、後継車種の存在が期待されるが、現段階ではその用意もないようだ。カムリは事実上、クラウンクロスオーバーとプリウスに吸収される。
■価格もバッティング……ディーラーマンもクラウン&プリウスで戦う気満々
現行型カムリの価格帯はエントリーモデルが349万5000円、最上級のWSレザーパッケージのE-fourが468万2000円だ。価格帯が近いのは、クラウンクロスオーバーのエントリーモデル430万円や、新型プリウスPHEVの460万円。これらは、カムリの中上級グレードの価格帯とほぼ合致する。
加えて、クラウンクロスオーバーは歴代クラウンのFRレイアウトから、今作でFFベースのAWDに変わった。プリウスも先代から車格を上げてプレミアム感を出している。
筆者がトヨタディーラーを取材した中で、メーカーにはカムリが位置していた中上級セダン、FFセダンという役割を、クラウンとプリウスで十分補完できるという考えがあるのではないか、という販売店の見方が多かった。
カムリ販売終了の公式なアナウンスはまだないが、ほぼ確定事項。その役割は新型のクラウンとプリウスに託して、カムリは日本での任務を終える。
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