一社のみの独自路線を貫いてきたホンダ。そのホンダが選んだパートナーは既存の自動車メーカーではなく、異業種のソニー。ソニーと組んだのにはEV時代を生き抜くカギがあった!?
※本稿は2023年2月のものです
文/ベストカー編集部、写真/SONY、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年3月10日号
■ソニーと手を組み「ソフト力」で勝負!
2023年最初の自動車業界の話題といえば、米ラスベガスでの世界最大のテクノロジー見本市「CES」でのソニー・ホンダモビリティのEV新ブランド「アフィーラ(AFEELA)」のお披露目だった。
ホンダとソニーが手を組んでの新型EVは外部クラウドと通信で繋がる「エンタメカー」で、高性能ゲームを車内で楽しめるという。2025年にまず米国で受注を開始する。
ホンダがソニーと手を組んだ狙いは、今後のEV競争は「ソフト力」となるとの見立てで、ソニーと連携することで従来の自動車メーカーにはない新しい知恵(ソフトウェアの技術力)を取り入れて「今までの自動車各社の枠を超えたビジネスを期待したい」(三部俊宏ホンダ社長)とする。
ホンダは自主自立をモットーとしてきたと言われ、確かに他社との資本提携を拒んできた。だが、実態は、過去も米フォード車との国内販売提携などもあり、実は英ローバーとの資本提携で痛い目にあった「トラウマ」がそうさせた。
最近では、米GMとのFCEV・EV・自動運転の戦略提携拡大の動きの一方で、三部体制への移行とともに、ソニーとの提携を一気にまとめあげた。2022年に両社での折半出資会社を設立するという動きを一気呵成に実現させたのだ。
【画像ギャラリー】世界にその名を轟かせた両社がタッグ結成!! ソニー・ホンダが送り出す新ブランド「アフィーラ」(13枚)画像ギャラリー
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