いまなら高年式のモデルを手頃な価格で見つけることができるはず
多くの中古フォレスターが向かうロシアでは、車両不足が深刻化しているそうで、低年式車や過走行車だけでなく、現在は、走行距離が少ない高額車であっても多く輸出されている。需要があるので相場は落ちにくく、業者向けオークションでは常に高額取引されている。特に2023年は、2018年式~2019年式のアドバンスやプレミアムが多く輸出されているようだ。
そんな現行フォレスターの現在の中古車相場は、5年落ちの2018年製造車で、約208万円~328万円。3年落ちの2020年製造車だと、約249万円~365万円、当年モノの2022年製造車は、約295万円~400万円といったところ。昨年は新車価格を超える水準まで上昇したこともあったが、現在は落ち着いてきており、中古車相場は下落基調となっている。いまなら高年式のモデルを手頃な価格で見つけることができるはずだ。
前述したように、中古のフォレスターは海外からの高い需要が期待できるので2021年8月のマイチェン以降の後期型を狙っても、タマ数の多い前期型から選んでも、人気グレードを押さえておけば高いリセールが期待できる。ぜひ時間と手間をかけて探してみてほしい。
売却のポイントは「タイミング」と「どこに売却するか」
中古車の相場は海外への輸出事情に大きく左右されるが、フォレスターは前述したように、ロシアへと多く輸出されている。このロシアには輸出規制というものがない。そのため、売却するタイミングは「いつでもよい」ことになる。ただし、一部はケニア(初度登録から7年落ちまで)へも渡るため、新車登録から7年目(3度目の車検)の手前で売りに出すのがタイミング的にはベストだ(できれば車検を迎える2~3か月前には手放したい)。
たとえば、初度登録が2018年の中古フォレスターを手に入れて、2024年にやってくる3度目の車検の前に手放すというやり方だと、上記の輸出条件にあてはまり、高い下取りが狙える。初度登録が2021年の後期型フォレスターを購入し、2027年の3度目の車検手前に手放す、という流れもよいのではないだろうか。
ただ、「どこに売却するのか」も重要。中古車相場は日々変動するため、相場を毎日チェックする買取店とそうではない買取店とでは、買取価格に差が生じる。大手の買取店でも、中古車相場を毎日追いかけているとは限らない。面倒でも、複数の買い取り店で査定してもらい、より高い価格で買い取ってくれる店を探すのが「賢い売り方」の鉄則だ。
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北米市場では、フォレスターに「Wilderness」という日本未導入のグレードが存在している。オフロードテイストにあふれたエクステリアで、最低地上高を233mmまでアップさせ、ヨコハマのオールテレインタイヤ「ジオランダー(ホワイトレター付)」を装着したフォレスターWildernessは、まさに野性味あふれるSUVといった印象だが、中古のフォレスターを手頃に手に入れて、オフロードテイストにカスタムしていくことで、このWildernessに近い雰囲気に仕上げることは可能。高い耐久性をもつスバル車ならではの楽しみ方だと思う。参考になれば幸いだ。
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