2023年4月25日、京都・舞鶴市の路上で人の指1本が見つかり、その指は同市内の60代男性配達員のもので、クルマのスライドドアで切断されたことが判明した。自身も最近、スライドドアに指を挟んだ国沢光宏氏がスライドドアについて緊急レポートする!
文/国沢光宏、写真/国沢光宏、ベストカー編集部、トヨタ、ダイハツ
■スライドドアによる痛ましい指の切断事故が発生!
2023年4月24日の午後、京都の舞鶴で60歳代の男性配達員がスライドドアに指を挟まれ切断されてしまうという痛そうな事故が発生した。実は私も4月4日にスライドドアで指を挟み、切断こそ免れたけれど指先を骨折している。
あれから3週間経過したものの、指先はしびれていて感覚なし。医師によれば、あと1mm奥まで挟まれていたら第一関節から切れてもおかしくなかったという。
軽自動車を含め最近スライドドア車が急増している。子どもがもしも指を失ってしまったら、一生辛い思いをすることだろう。こういった痛ましい事故を防げるよう、私のケースを紹介したい。
■メーカー側もスライドドア対策はしているが……
まず、スライドドアの構造をチェックしてみよう。当たり前のことながら、ドアの前方は挟まる可能性が高い。誰にでもイメージできると思う。自動車メーカーだってしっかり対策してあります。
例えばトヨタのノアを見ると、ドアの前端に柔軟性のある樹脂をすべての接触面に装着してある。少し挟んでみたら相当痛いものの、指の厚み分くらいは隙間を確保しているようだ。指を潰すくらいですみそう。
また、乗用車のスライドドアは電動が主流。これまた前方にセンサーを装着しており、一定の強さで停止する。少し戻るようになっている車種も多い。子供でも潰されることはない。
オートクロージャーは比較的強いパワーでドアを閉めにかかるけれど、こちらは締まる前にいったん停止する。この時点で指が挟まれていたら手を離せばいい。問題は電動もオートクロージャーもないドアながら、前述のとおり最近のクルマなら締まる部分に指を守るだけのソフト素材が付く。古いクルマだと締まった時の隙間が比較的大きいため、これまた切断に至らないと思う。
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