■アルファードは驚異の10万超え!! 標準化されると車体価格が大幅増の可能性も
もうひとつ、標準化されにくい理由として挙げられるのが、そのお値段だ。
軽トラックの一番ベーシックなゴムマットであれば5000円ほどで購入できるフロアマット。
だが、大型の3列シートミニバン用のものともなると、どんなに安くても数万円レベルだ(30系アルファードだと8万6900円~13万7500円)。
この金額が車両本体価格にプラスされると、価格の第一印象が“高い”と受け止められかねず、もしフロアマットを標準装備しない同クラスの他車種があると、そこまで車種にこだわりのないユーザーは少しでも安い方に流れてしまいかねないのである。
また前述したように、意外と利幅の大きなアイテムであるため、車両本体価格からは値引き不可のワンプライス販売をしているような車種であっても「オプションのフロアマットからお値引きしておきますね」。
あるいは「スタンダードの価格でデラックスタイプをお付けします」といった交渉の材料にしやすいという側面も持っているという点も見逃せないポイントと言える。
■えええ!!! 初代86は標準装備だった!? 納得の理由とは
このようにさまざまな理由があって標準装備化がなされていないフロアマットではあるが、実は標準装備されている車種が全くないわけでない。そんなフロアマットを標準装備していた車種の代表例が先代のトヨタ86だ。
スポーツカーでもある86は、コントロール性能の中でもペダル操作の重要性に着目し、ペダルとマッチした専用設計のフロアマットを全車標準装備していたのである。
現行のGR86ではフロアマットはオプション扱いとなっているため、そこになにがあったのかは定かではないが、初代モデルはそこまで真摯に走りに向き合ったモデルということも言えるのではないだろうか。
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