故障ひとつで100万円!? 輸入車の電動車は買ってもホントに大丈夫なのか?

■メーカーによって輸入電動車の保証期間は違う

筆者が購入して乗っていた先代型の2017年式BMW330e。電動化部品の保証が切れる8年を過ぎているかどうかが判断のしどころか?
筆者が購入して乗っていた先代型の2017年式BMW330e。電動化部品の保証が切れる8年を過ぎているかどうかが判断のしどころか?

 私は以前2017年式のBMW330eというプラグインハイブリッド車(PHV)に乗っていたが、2年目にインバーターのトラブルが出た。幸い保証期間だったため無償交換してくれたものの、電動化部品の保証が切れる8年を過ぎていれば3桁の修理費用を請求されることになる。

 2017年式BMW330eの買い取りは新車登録から5年目の2022年時点で190万円ほど。8年過ぎてインバーターのトラブルが出たら廃車にするしかない。

 輸入車の電動化車両はメーカーによって保証期間が変わるけれど(電動化部品の保証期間は一般保証より長いので確認を)、8年くらいまで。9年目からは「壊れたら廃車」というロシアンルーレットの日々を送らなければならない。

 ここで問題になるのは買い取り相場&中古車相場。5年落ちの中古車を買ったら、イヤでも3年でロシアンルーレットに参加しなければならない。

 私ならそんな中古車を買おうと思わないです。300万円で買って3年後からサドンデス状態になる車種は忌避したい。すでに輸入車の電動化車両は中古車価格も買い取り価格も安くなっている。

 前述のBMW3シリーズでいえば、新車価格650万円の330eより150万円も安価だった320dのほうが圧倒的に中古車相場が高い。5年以上経過した輸入電動化車両は業者も躊躇う。

■電動化部品対象の保険ビジネス立ち上げを望む!

現行型BMW330eの前期型モデル。筆者はインポーターが電動化部品対象の保険を立ち上げればいいんじゃないかとの私見を提案する
現行型BMW330eの前期型モデル。筆者はインポーターが電動化部品対象の保険を立ち上げればいいんじゃないかとの私見を提案する

  解決策はないのだろうか? 自動車メーカーが日本車のように壊れない電動化部品を使えばいいのだろうけれど、そこは難しい。日本の気候風土で壊れる部品だってあるほど。

 だったら壊れることを前提にしたらいいと思う。壊そうと思って壊すわけじゃないという点では事故と同じ。だったら車両保険のように電動化部品対象の保険を立ち上げればいいんじゃなかろうか。

 修理代に100万円かかり、200台に1台壊れるというのなら、年間保険料1万円という掛け金で半分保険会社が儲かる。悪くないビジネスだと思うが、いかがだろうか。

 もちろん車種によって壊れる頻度や修理価格は違うだろうから、インポーターがこういったシステムを立ち上げればいい。そうすれば15年くらいまで安心して乗れる。15年過ぎたらロシアンルーレットもしかたないと諦められます。

【画像ギャラリー】先代型BMW330eを購入して乗った筆者が指摘! 輸入車の電動車両ってどうなの?(19枚)画像ギャラリー

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