これから増加していくと思われる電動キックボード関連の事故。万一の場合はどうなる!?
電動キックボードの利用台数が今後さらに増えていくとすると、心配になってくるのがそれに関連した事故だ。
飲酒運転による単独事故ではあるものの、2022年9月には電動キックボード利用時の転倒による国内初の死亡事故も発生しているだけに、今後もその増加が懸念されている。
では、自分が運転するクルマとの接触など、電動キックボードとの万一の事故の場合はどのような対応となるのだろうか?
新設された区分とはいえ原動機付自転車の一種である電動キックボードの場合は、やはり原付バイクなどと事故起こした場合と同様の処理が行われると考えられる。もちろん警察への事故届けや相手の救護など通常の事故処理も必要だ。
クルマ側の過失で相手にケガを負わせたり電動キックボードを壊してしまった場合は、当然ながら損害賠償を請求される可能性があるが、ここで問題となるのが双方または相手側に原因がある場合の過失割合だ。
電動キックボードは法的な位置付けが曖昧な部分もあるためまだまだ不明瞭な点も多く、事故の内容次第では相手との交渉などが長引く可能性も考えられる。
さらに事故を起こしてしまった場合、相手が保険に入っているかも不安な要素だが、シェアリングサービス事業者が提供している電動キックボードであれば、基本的には事業者側が用意する保険に加入していると考えられるため安心していいだろう。
ただし、事故証明がない場合は保険の対象とならないことが多いため、軽い接触などでも当人同士でうやむやにせず、必ず警察に届けるようにしたい。
また、万一当て逃げなどをされた場合は事業者やナンバープレートから相手を特定することになるだけに、ドライブレコーダーなど事故に対する備えを日頃から怠らないようにしたいもの。
周知が進まないままでの新しいルールの導入や、道路を含めた交通インフラの整備の遅れもあり、まだまだ混乱した状態が続くと思われる電動キックボード。危険な運転への取り締まりが強化されることを願うとともに、クルマ側もまた周りに配慮した安全運転を心掛けるきっかけとしていきたいものだ。
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コメント
コメントの使い方自転車感覚の奴が普通に路肩の逆走や信号無視。逆走からの右左折でタヒ亡事故多発という結果になりそうで怖い。こんな危ないものを政府が許可する時点で、これから起こりうる事故を想定外という簡単な言葉で済ませるつもりなのか、甚だ疑問。