2020 年 6 月 30 日に施行された、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「道路交通法」の改正から5年が経ちました。2025年6月30日、チューリッヒ保険が発表した「2025年あおり運転実態調査」によれば、ドライバーの3人に1人があおり運転の被害を経験しているそうです。そこであおり運転のトラブルを未然に防ぐための安全運転のコツと、絶対に避けるべきNG運転を解説します。
文:ベストカーWeb編集部、出典:チューリッヒ保険/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:Peak River@Adobe Stock)
あおり運転厳罰化を盛り込んだ道路交通法改正から5年!!
2025年6月30 日にチューリッヒ保険会社が発表した「あおり運転実態調査」によると、調査対象となった週1回以上運転する2230名のうち、過去5年以内にあおり運転を受けたと回答した割合は34.5%にものぼりました。
また、5年以上前も含めて、過去にあおり運転をされた経験があるドライバーは 52.4%と約半数を占める結果となりました。法律改正による厳罰化が浸透しているにもかかわらず、実際の運転環境ではまだまだトラブルが頻発しているようです。
調査によると、あおり運転で最も多かったのは「後方からの車間距離を詰められる行為」で、84.3%が経験ありと回答。その他にもクラクションを鳴らされる、パッシングされるなどの嫌がらせを受けたドライバーも一定数存在します。
これらの行為に対して、道を譲ったなどして対応したのは51.1%、一方で何もせず我慢した人は28.8%でした。
あおり運転を防ぐために、日頃から意識している運転行動としては、「車間距離をしっかり取る」が59.8%と最も多く、次いで「無理な追い越しや割り込みをしない」(57.6%)、「ウィンカーを早めに出す」(42.1%)など、基本に忠実な運転がやはり重要とされています。
また、ドライブレコーダーの装着率は66.6%に達しており、その目的の多くは「事故やトラブル時の証拠を残すため」(89.3%)。装着していない理由としては「費用がかかる」「取り付けが面倒」などが挙げられています。
あおられないための5つの運転とは
もちろんあおる側のドライバーが悪いのはもちろんですが、あおられる原因をつくる運転をはどんな運転なのでしょうか?
1【車間距離を詰めすぎる】
前のクルマにぴったりとつける運転は、あおられていると誤解される原因に。自分が加害者にならないよう注意が必要です。
2【ウィンカーを出すのが遅い】
進路変更の意思表示が遅いと、後続車にとっては不意打ちになります。少なくとも3秒前には点灯させる癖をつけましょう。もちろん、ウィンカーを出さずに進路変更するのは論外です。
3【無理な割り込みや急な車線変更】
不用意な割り込みは相手のドライバーに強い不快感を与え、あおりの引き金になります。スムーズで計画的な運転が基本です。
4【トロトロ運転や不安定な速度変化】
制限速度を守るのは大切ですが、流れを大きく乱すような低速運転は後続車をイラつかせる原因に。道路状況に応じた適切な速度を意識しましょう。
5【道を譲らない意地の張り合い】
後方に速いクルマが来たとき、無理に自分のペースを守ろうとするのではなく、安全に譲る判断が重要です。自分の安全が第一です。
また、万が一のときに備えて、ドライブレコーダーの装着は今や必須と言えるでしょう。価格帯も1万円台から手頃なものがあり、前後カメラ付きのモデルなら後方からのあおりもしっかり記録可能。自衛の意味でも検討してみてはいかがでしょうか。






コメント
コメントの使い方なぜ、「追いつかれた車両の義務違反」に触れないのでしょうか?反則点数のある立派な道交法違反ですけれども。
写真みたいに「左車線ガラガラで右車線ばかり走る車にムカつく!」って人居るんだけど
サッカーで言えば「左にスペースがあって前にはDFが居るのにDFに向かってドリブルしてDF邪魔だ!」って言ってる人に見えるんだけどw
普通左から抜けばいいと判断するだけならコンマ数秒で脳内処理するし、安全確認や指示器出して車線変更するにも数秒あれば終わる事
この状況で文句言うって普段からどんだけ悪い選択してんだろ
走行車線 ( 左側車線 ) から 右側 追い越し車線の 車両を 追い越すのは 違反だからです
左からの追い越しは違反だが、追い抜きは合法である事を知らないんだな
仮にどっちも違反だとしても
自分の通行帯違反〇
前車の通行帯違反✕
スピード違反〇
追越車線居座りの煽り運転〇
左からの追越し追い抜き✕
これを選択するセンスの無さよw
後ろを確認せずウインカーすら出さずに割り込みや車線変更してきて、こちらが急ブレーキしなきゃ事故ってた、という
状況は運転してると度々起こります。特に雨の日の通勤時間帯に多い印象。
そんな危険な車とは大きく車間をあけるタイプもいれば、あっぶねぇな!と少しの間車間詰めたくなるタイプもいるでしょう。
後者なら貴重な自覚できる自分の性格なので、気持ちは痛いほど分かりますが、次からは詰めずに対処しましょう。