■低速域でも激変!! 後席の乗り心地も大幅レベルアップ
新型プリウスは、通常だとやや乗り心地の硬さが気になるので、まずは減衰力を低めに設定。
乗り込む前にプリウスを改めて見てみると、フロントが35mm、リアは30mm下がっているので、より低く構えているようなスタイルになっており、見た目はよりかっこよく仕上がっているなと感じた。
まず、テインの本社から出るところまで数メートル走らせただけで「あれ、変わってる……!」と思うほどの違いを感じた。地面の凹凸に対しての当たりが明らかにマイルドになっているのだ。
市街地で少しクルマを走らせてみると、マンホールなどの大きめの段差を乗り越えた時に、さらに足回りがしっかり衝撃を受け止めてくれていることを体感できた。
後席に座っている編集スタッフは、「ノーマルは硬くて長時間は乗っていられないと思いましたけど、これなら全然一般道も高速道路での移動も問題ないですね!」とドライバーより満足そうだ。
乗り心地の良さもそうだが、運転していて実感したのは、足回りがワンランク上になったことで、クルマ全体の質感も上がったように感じるということ。
減衰力が低めでも単純に足が柔らかく感じるだけではなく、しっかり感もきちんと残されている。
■車高調初心者でも安心!! 自分好みに設定できる楽しさがイイ
カーブが連続するような道に差し掛かった時には、やや減衰力を高めにしてみた。当然ではあるが、減衰力を高めていくと乗り心地は硬くなる。
後席からは「市街地は一番低めがいいかな」という声も聞かれたが、運転する分には、よりキビキビ感が増して、爽快に走ることができた。
それにしても、色々と減衰力を試してみると、「あまりに細かくて自分でベストを探すのはちょっと難しい」と感じるシーンもあった。
しかしEDFC 5のおかげで、自分の走りをAIが学習し、走行シーンに合わせて減衰力を自動調整してくれたり、「低速時は減衰力を低めに、高速時は高めに」などと、自分の好みを設定しておけば、機械側が自在にコントロールしてくれるので、私のような車高調初心者でもこれなら安心して使えるなと感じた。
私も自分のクルマが大好きで、できることなら色々と自分でカスタマイズしたいなと思いつつ、「チューニングしてよくなかったらどうしよう……」と二の足を踏んでいたところがある。
今回、テインの新型プリウスのデモカーに試乗してみて、減衰力調整の面白さだけではなく、機械側が積極的に自分好みの乗り味に近づけてくれることが分かり、より車高調やチューニングを身近に感じられたような気がした。
【画像ギャラリー】さすがテインが手掛けるサス!! プリウス専用足回りの全貌を写真で!!(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方TEINの車高調と言うと長いこと、高額競技用でなくても(他社と比べれば)スポーツ走行に耐えてくれて、
でもその分だけ他よりかなり硬い、しなやかさに欠けるという印象が強かったです。それが電子制御化によって
純正よりも乗り心地が良くなるほどの激変しているとは。紹介モデルはかなり高額なものの、競技用と比べたらまだ買える範疇なので、興味沸きました