日産サクラと三菱eKクロス EVが生産開始から約1年で累計生産台数5万台に達した。インフラ整備の問題など日本では普及までは時間がかかりそうなEVだが、近場のコミューターとして軽EVを使うのが現状の“最適解”なのかも。そこで、実際に2台の軽EVを試乗した国沢光宏氏にレポートしてもらおう。
文/国沢光宏、写真/ベストカーWeb編集部
■納期がかなり短縮されてきたようだが……
今まで日産は納期情報を公表していない。トヨタやホンダ、スバルなどはWebサイトで確認できたのだけれど、なぜか日産と三菱自動車だけ聞いても教えてくれない状況だった。
しかし、突如日産/三菱自動車も納期情報を出すようになっている。さっそくチェックしてみると半導体不足なども解消されてきたらしい。納期半年とか1年と言われてきたサクラ/eKクロスEVの納期も短くなっている。
なんとサクラで1~2カ月。eKクロスEVも2カ月程度。納期1年と言われたら補助金などの関係で購入を躊躇うが、1~2カ月ならそういった心配なし。むしろ普通の軽自動車より納期短いほど。
■なぜサクラとeKクロスEVは売れるのか?
改めてサクラ/eKクロスEVについて考察してみたい。結論から書くと、7年以上乗るような人や、近隣にガソリンスタンドがないような地域なら相当魅力的だと思う。
現状を見ると売れゆきは予想以上。「日本では電気自動車なんか売れない」と主張する人が多いものの、日産サクラと三菱eKクロスEVは発売以来1年間で生産台数5万台を突破した! 生産さえ追いつけばさらに売れると言われてきた。
リーフが2010年発売の初代からの累計で17万台。1年で8000台ペースだったことを考えれば圧倒的な売れゆきである。
なぜサクラとeKクロスEVが売れるのだろうか? じっくり考えてみたい。
最大の要因は車両価格と補助金関係だろう。途中で値上げしたものの、売れ筋グレードで254万8700円。これに漏れなく55万円の補助金が付くため199万8700円に。日産の価格戦略、姑息です。補助金で200万円を切ろうとしているのが子供にだってわかる。おっと悪口は後回しにしよう(笑)。
そのうえ、軽自動車税や重量税といった類いの税金は基本的に課税されない。加えてオイル交換に代表されるエンジン系のメンテナンス不要。私が日産リーフを3台乗り継いだ経験からすれば、ブレーキパッドだって回生制動があるため減りにくい。車検費用は最小限ですむと考えていいだろう。車検も基本的に足回りだけだから、町や村の整備工場に頼めばすむと思う。
コメント
コメントの使い方オーナーの方々が桜にどういう印象を抱いて買ったのか知らないけど、EVのイメージに乗ったって感じなんですかね。購入後数年たったリーフがどうなったか忘れちゃったのかな。桜はどうなるのかな。楽しみですね。
何を言ってるんだ?こいつ