■ST165セリカGT-FOUR/1986年10月~1989年8月
最後はプレリュード(3代目)と思ったが、今回は違う車種を選んでみることにした。
S130Zは族車のイメージで、Z31は後期型のZRにシビれたが価格が高すぎて手が出なかった(当時も今も)し、バブル時代に出たZ32はこれもまた若者には手が出なかった。
となると、WRCでも活躍し、『私をスキーに連れてって』の映画も記憶に残る、流面系ST165セリカ(GT-FOUR)か。セリカ復活か……という話も出ているので旬というのもある。
初代セリカGT-FOURは1985年にデビューした4代目セリカをベースに作られたスポーツ4WDで、GT₋FOURの登場は1年遅れの1986年10月。
エンジンは最高出力185ps/24.5kgmを発生する2L、直4ターボで、1987年には前述の映画『私をスキーに連れてって』に登場した。
1988年5月のツール・ド・コルスで初陣を飾ったST165型セリカ GT-FOUR グループAラリーカーは、デビューから1年ほどはさまざまなトラブルで思うような成績が挙げられなかったが1989年9月のラリー・オーストラリアではユハ・カンクネンが初優勝。
そして1990年には一気に5勝をマークし、そのうち4勝を挙げたカルロス・サインツがシリーズチャンピオンに輝く。サインツ自身の初のWRCタイトル、トヨタにとっても日本車メーカーにとっても初のWRCタイトルだった。
ST165の中古車は全国でわずか4台。車両価格は248万〜299万円、1台は価格応談。走行距離と価格との相関はあまりないようで、あくまで「コンディション次第で価格が決まる」といった状況のようだ。
ちなみにST185はさらに少なく3台で185万~429万円(GT-FOUR RC!)。ST205のGT-FOURは8台、169万~470万円。
ST165、ST185、ST205ともにほぼ絶滅状態で悲しい限り。でもスカイラインGT-Rほどでもないので、もう一度『スキーに連れてって』当時に戻りたい人はぜひ!
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コメント
コメントの使い方セリカXX GT-FOURもカッコいいけどSILVIAは先代の方が好き