■スバルの「技術優先」からの脱却
かつてスバルは典型的な技術優先メーカーで、デザインは「設計」に過ぎず、たまに登場する優れたデザインは、偶然の産物に近かった。しかし近年は、デザインに統一感を持たせ、どのモデルも質が高い。反面、モデルごとの個性は薄れ気味で、やや煩雑な装飾も目に付く。
そんななか、現行モデルの第1位は、意外にもEVのソルテラになった。現行スバル車の中では、最もシンプルでバランスがよく、ブラック部の多用も効いている。
第2位はレヴォーグ。スポーティなワゴンボディは、伸びやかで悪くない。第3位はWRX S4。セダンをSUV風に仕上げており、完成度はあまり高くないものの、スバルらしい個性を持たせることに成功している。
●歴代1位:スバル360/これしかあるまい
今見るとまるでファニーカーだが、すべては機能の賜物。必要がこの傑作デザインを生んだ。フォルクスワーゲンタイプIというお手本があったとは言え、先進的なフルモノコック構造を採用し、薄い鋼板で強度を得るために、卵型のフォルムになったのだ。涙が出るゼ!
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