■泣く子も黙るジウジアーロデザイン
いすゞ自動車は、2002年に乗用車の製造販売から撤退したが、それまで約半世紀にわたって多くの傑作を生んだ名門。なかでも自動車デザイン界の大巨匠であるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手掛けたモデルは、いまでも歴史的名車として光り輝いている。
いすゞの美デザイン歴代ナンバー1は、ジウジアーロデザインの117クーペだろう。氏の作品であるフィアットディーノクーペそっくりだが、美しいことに変わりない。1960年代の国産車として飛びぬけた美しさで、DNAが違うサラブレッドであった。
同じくジウジアーロデザインの初代ピアッツァも、残念なフェンダーミラーを除けば、衝撃的な美しさ。コックピットのデザインも超先進的で、謎の円盤が飛来したイメージだった。
オペル・カデットをベースに開発された初代ジェミニは、欧州車の香りの濃い佳作。特に丸目のZZ（ダブルズィー）は、当時のクルマ好きにとって、憧れの的だった。
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