僅差でCX-60がレクサスに負け!? 水野和敏がRXを評価したワケ

■89点/マツダ CX-60 XD-HYBRID Premium Sport

フロントグリルの大きな開口に対し、リア回りのボリューム感が足りないと水野氏は指摘
フロントグリルの大きな開口に対し、リア回りのボリューム感が足りないと水野氏は指摘

●水野和敏 取材メモ
・せっかく新開発したFRプラットフォームならではの伸びやかなプロポーションを活かし切れていないのは残念。空力に関しては真面目に取り組んでいることがわかる。
・足回りのセットアップには疑問点が山積。このサスジオとするならフロントの動きを抑えてリアをもう少し自由に動かすセットアップがいいと思う。
・新開発直6、3.3Lディーゼルターボはトルクの出方がフラットで心地よい。このエンジンは高評価だ。

■前後サスのセットバランスはもう一歩ながら「新しいクルマを作る!」という気概は伝わる

キャビンバックのプロポ―ションはいかにもFR的。直6、3.3Lディーゼルターボを搭載
キャビンバックのプロポ―ションはいかにもFR的。直6、3.3Lディーゼルターボを搭載

 FRプラットフォームの新規開発と並行して、新たな、直列6気筒3.3Lディーゼルターボエンジン等の、パワートレーンも同時に開発して、新しいクルマを作り上げた。その労力はよくわかる。

 ピロボールを使い動きを抑えたリアサスのセットと、動きすぎるフロントサスのセット・バランスはよくない。リアサスが突っ張りすぎて動いていない。相対的にフロントサスは動きすぎて、ノーズダイブも大きい。

 3.3Lの直6ディーゼルターボマイルドハイブリッドは、モーターの出力特性とのバランスがよく、大排気量ガソリンエンジンのような滑らかさを味わえる。

●マツダ CX-60 XD-HYBRID Premium Sports主要諸元
・全長:4740mm
・全幅:1890mm
・全高:1685mm
・ホイールベース:2870mm
・最低地上高:180mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1940kg
・エンジン:直列6気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量:3283cc
・最高出力:254ps/3750rpm
・最大トルク:56.1kgm/1500-2400rpm
・モーター出力/トルク:16.3ps/15.6kgm
・トランスミッション:8AT
・WLTCモード電費:21.0km/L
・Fサスペンション:ダブルウイッシュボーン
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:235/50R20
・車両価格:547万2500円

【画像ギャラリー】厳しくも温かい目でじっくり比較!! マツダ CX-60&レクサス RX 水野和敏氏の総合評価は!?(24枚)画像ギャラリー

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