次期型ランクルプラドどうなる? レクサスGXから想像する次期プラドへのむちゃくちゃ大きな期待

新デザインには大いに期待!!

 次期型プラドのデザインについては、ベストカー本誌では予想CGが登場しているが、新型GXがクラシカルかつモダンなクロカンSUVスタイルとなったことで、次期型プラドについても、シティ派クロカンSUVからワイルドクロカンSUVへと方向性が変えられるだろう。特に、サイドビューで見たときの水平に近いボンネットラインと、フロントウィンドウのきつめの傾斜角は、次期型プラドでも、そのまま採用されるはずだ。

 また、新型GXの後席ウィンドウラインの後端にあるキックアップや、切り立ったリアエンド、そして角型の前後ホイールアーチなども(全幅は1900ミリまで縮小されるだろうが)、近しいデザインが取り入れられるはず。兄貴分のランドクルーザー並みのモダンスタイルを期待したい。

ワイルドさとモダンさを両方取り入れた新型GX。ランクル300に似たボンネットの凹凸は、次期型プラドでも採用となるか楽しみだ
ワイルドさとモダンさを両方取り入れた新型GX。ランクル300に似たボンネットの凹凸は、次期型プラドでも採用となるか楽しみだ

ハイブリッド化で燃費改善!! ただその裏では「コストアップ」も

 そして、デザイン以上に期待したいのがハイブリッドエンジンの搭載だ。前述したように、新型GXには、3.5LのV6ツインターボと2.4Lの直4ターボハイブリッドが用意されるが、このうち2.4Lの直4ターボハイブリッドについては、次期型プラドでもそのまま設定されるはず(3.5L V6ツインターボについては、日本ではトーイング向けの大排気量エンジンの需要はないため、次期プラドに設定されることは考えにくい)。

 現行プラドは、2.7L直4ガソリンエンジン車と、2.8L直4クリーンディーゼルエンジン車の2種類だが、どちらも長く使われてきたユニットであり、燃費はガソリン車で8.3km/L(WLTCモード)、ディーゼル車11.3km/L。ボディサイズが近いBMW X3 xDrive20dは14.0km/L、メルセデス新型GLC 220dは18.0km/L(WLTCモード)と、グローバルスタンダードは遥か先にあり、従来型プラドの致命的な弱点だった。

 次期型でこの弱点が解消されることは、プラドにとって大きな強みとなるが、その裏で懸念されるのがコストアップだ。次期型プラドでは、3.5L V6ツインターボの代わりとして、おそらく、2.7Lガソリンエンジンに代わる、2.5Lクラスのガソリンエンジンもしくは、2.5Lクラスのハイブリッドが設定されることになるだろう。

 ただ、重量級のクロカンSUVを動かすには、それなりに手を加える必要が出てくるはずなので、今度はコストが跳ね上がる(他のトヨタ車が使っているエンジンを流用できなくなる)。ガソリンモデルがあったとしても、これまでのように、最人気グレードの「2.7Lガソリン仕様のTX Lパッケージ」433万円~という、誰でも買いやすかったバリュー価格は、考えにくくなってしまうのだ。

従来型プラドの燃費は、ガソリン車で8.3km/リッター(WLTCモード)、ディーゼル車11.3km/リッター。ライバルに対して大きく後れを取っていた
従来型プラドの燃費は、ガソリン車で8.3km/リッター(WLTCモード)、ディーゼル車11.3km/リッター。ライバルに対して大きく後れを取っていた

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 従来型の魅力だった「お買い得感」が薄れるのは覚悟しなければならないが、ランドクルーザープラドとしての存在感が際立つ新デザインと、競争力のあるパワートレインが与えられれば、プラドは次期型でも、これまで以上の販売台数の記録が築けるのではないだろうか。ワールドプレミアが待ち遠しい!!

【画像ギャラリー】中身は次期型プラド!? レクサスの新型GXを内外まで詳細チェックする!!(17枚)画像ギャラリー

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